2012年も大活躍だった国民的アイドルグループAKB48。発売したシングル5作がすべてミリオン達成、悲願の東京ドーム3日間公演開催、絶対センター前田敦子をはじめとしたメンバーの卒業など常に話題となっていたが、AKBにとって本格的な「第2章」となる2013年はどんな年になるだろうか。


紅白で “史上最速”早着替え&二段階人文字見事を成功させたAKB48 リハーサルの模様

 今年も毎年恒例となったリクエストアワーが1月25日、26日、27日で開催。また、ドキュメンタリー映画第3弾「DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?」が2月1日より公開される。本作は念願の東京ドーム公演という大きな目標達成と、そして前田敦子卒業というAKB48にとって激動の1年となった2012年の活動を追ったものだ。

 2月20日には30枚目となるシングルが発売されることが決まっているが、例年通りであれば、5月に総選挙投票権付きの夏向けシングル発売、夏に総選挙による選抜メンバーシングル、秋に「RIVER」「Biginner」「風は吹いている」「UZA」に続くメッセージ性ソング発売、またじゃんけん大会が行われ、年末はじゃんけん選抜シングル発売という流れになると予想される。

 注目されるのはやはり、5回目を迎える「選抜総選挙」だ。昨年は、「後輩に席を譲れと言う方もいるかもしれませんが、私は席を譲らないと上にあがれないメンバーはAKBでは勝てないと思います。潰すつもりできてください。私はいつでも待ってます。そんな、心強い後輩が出てきたならば、私は笑顔で卒業したいと思ってます」と篠田麻里子が名言を残したが、センターに返り咲き、「この景色がもう一度見たかった」と語った大島優子が今年の総選挙に出馬するか否かだ。

 昨年の総選挙YouTube公式チャンネルの政見放送では、自他共にライバルと認めてきた前田敦子の卒業発表と総選挙の辞退で、大島本人も辞退を考えたことを明かし、「辞退するのであれば、総選挙に出てセンターをやらせていただくことが、最後の私のラストチャンスとして賭けたいたいと思っています」と語っていたこともあり、大島の動きが注目される。

 また、前田敦子の卒業、そして一つの目標とされてきた東京ドーム公演の実現で、他のメンバーも「自分の進む道」を考えるようになった。高城亜城、仲川遥香、宮澤佐江の人気メンバーも、AKBメンバーとして籍は置きながら海外へ移籍。
高城、仲川がインドネシア・ジャカルタでJKT48ですでに公演に参加し、宮澤も鈴木まりやと中国・上海でSNH48の活動準備を進める。

 また恋愛報道を否定するも自らAKBとしての活動を辞退した増田有華も、ミュージカルで主演をしたことをきっかけに「今後の道を考えていた」とコメントしていた。また、12月に日本中央競馬会の企画「AKBのガチ馬」で優勝しソロデビューを果たした河西智美もじきは未定だが、卒業を発表している。
 今年はさらにソロ活動が活発になり、AKBとの両立が難しくなり「卒業」を決めるメンバーが増えることが予想される。卒業を決めた前田と河西とも親友の板野友美は、すでにソロデビューを果たしすでに3枚のシングルをリリース。昨年は21社のCMに出演し新CMクイーンにもなったことで、ソロ活動としての基盤は固まったと言えるだろう。

 また、総選挙で昨年2年連続3位を獲得する柏木由紀は昨年7月に中野サンプラザでソロライブを経験。1月からはテレビ東京系列のドラマ「ミエリーノ柏木」に主演することと、2月にAKBグループ初となる自身のレーベルからソロデビューが決定しているおり、ロでの活動を広げる年になりそうだ。

 さらに、フジテレビのリアリティ番組「テラスハウス」に出演していた北原里英も「新しい夢のために」と約3ヶ月間の共同生活に終止符を打ったが、AKB48と名古屋を拠点とするSKE48と兼任している多忙な彼女は、元々目指している「女優」の道への決意を固める可能性もある。

 その他にも、昨年はNHKドラマ主演や舞台「ローマの休日」に出演、今年2月上演のミュージカル「ロックオペラ モーツァルト」にヒロインでの参加も決まっている秋元才加も、演技で活躍の場を広げており、また新体制でチームKキャプテンを大島優子に交代していることもあり、卒業できる準備は整っている。

 「世代交代」と言われてきたAKB48だが、本格的な「第2章」を迎える2013年は、昨年よりも多くのメンバーがAKBから旅立つことになるかもしれない。
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