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この本でまず驚かされるのが、田村淳がいじめられっ子だった、という事実だ。「小学校2年生のときにいじめにあったと書きましたが、6年生のときにも似たようなことがあったんです。それは、何人かのちびっこが集まって東京ディズニーランドへ行く、“ちびっこ1人旅”の道中で、いじめとはいかないまでも、いやーなことをされた。それで、かつてのように爆発して、『旅行に来ているのに、1人のことをいじめて楽しいのか! ディズニーランドって、そういうところじゃないだろう!』といったことを力説したら、一目置かれるようになりました。何かあったら言いたいことを言って、立ち上がればいい。それが体に染みついているんです」。
小さいころから、自分が動くことで状況を打破してきた淳は、「僕は、言われることを受けるだけ受けている間に考え、それから話す。このスタイルはずっと一緒。『朝まで生テレビ』方式のような、感情的な議論の進め方は大嫌いなんです」と明かす。
「みんな、マイナスなコミュニケーションから入っているので、もったいないなぁ、と思いますね。誰しも、ちょっとしたジョークを交えて笑わせたい、というタイミングがあるのですが、その際、特に若い人たちだけでいると、おじさんがこんなことを言ったとしらけてしまう。
また、淳は、ツイッターにフェイスブック、インスタグラムなど、SNSを使いこなす人物としても知られている。それはつまり、自身から情報発信を行うということ。炎上する確率も自然と高くなるが、「炎上は全然気にならないですね。むしろ、あるべき姿だと思います」とさらりと口にする。「SNSなんて、たかが知れている人数で回してやっている。ツイッターを1日にどれだけの人が真剣にやっているのかというと、そういないですよ。だから、炎上を恐れてやらないのではなく、経験してみて、これは合う、これは合わないという着地をしたほうがいい。
「例えば、今は、お見合いイベント“マスク de お見合い”に力を入れていますが、ゆくゆくは結婚式の司会者をやってみたいし、ウエディングの会社も立ち上げたいですね。あと、最近、自分のマンションを改造して、オールグリーンバックの防音スタジオを作ったので、そこから色々と配信する予定です。やはり、今、テレビが嘘くさくて、ネットも嘘くさい。というか、発信するものが、みんな嘘くさいと思われているので、極力嘘ではないものを出さないと、みんながくいついてくれない時代になっています。だからこそ、自分のメディアを持って、自分が思っていることをストレートに伝える場所を確保しておく必要がある」。
何かと注目を集める田村淳。