14年ぶりにグラビアに挑戦したことで話題の女優・高橋由美子。連続テレビドラマ『南くんの恋人』『ショムニ』などで女優としての地位を確立し、現在は大河ドラマ花燃ゆ』に出演中。
出身地のさいたま市観光宣伝部長に選ばれるなど、活動はまさに順調だ。そんな高橋が41歳でのグラビア挑戦の感想を語ると共に、1998年版『ショムニ』メンバーとの深い絆を明かしてくれた。

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 グラビア挑戦に高橋は「ヤバいのを引き受けてしまったと思って、最初は困り顔でした。14年もやっていなかった事に挑戦するのは怖かった」と心境を明かすが、蓋を開けてみたら好リアクションの数々。「周りからは"この人を紹介して"と言われて、“私ですけど!?”って感じで。グラビアアイドルという方々が存在する中で、女優としての私の挑戦を受け入れてくれたのはありがたい。皆さん、何かに飢えているのかしら?」と嬉し恥ずかしといった表情を浮かべる。

 “20世紀最後の正統派アイドル”と評された一方で、1994年の主演ドラマ『南くんの恋人』で女優としてブレイク。合成・CG技術の黎明期だけに撮影は困難の連続だった。「朝から深夜までブルーバックの前で1人で芝居をしていたので、気持ちがげんなりする事もあった」と振り返るが「スタッフの方たちがスタジオの中でご飯を一緒に食べてくれたり、小道具を増やしてくれたり、そういった協力関係に救われました」と周囲の支えに感謝しきり。連続ドラマ後のSP版の撮影ではスタッフの努力の甲斐あって、生の南君役・武田真治と初共演。「真ちゃんと一緒に芝居が出来た時は、感動のあまり泣きそうになった」と回想する。
 制作までの道のりが多難だった1998年の『ショムニ』も忘れがたい作品。「俳優が集められたのが撮影開始の1ヵ月前くらいで、共演者とは番宣番組で“はじめまして”。顔合わせの時も、さっき台本をもらってやって来たような俳優さんもいたりして、面白い事件が沢山ありました」と舞台裏を明かす。新ドラマの中で期待されることなく放送が開始されたものの、人気と評価はうなぎのぼり。シリーズ化される人気作に。高橋は「誰も期待しなかった事が、スタッフ・キャストを逆に奮い立たせた」と分析する。

 主演の江角マキコをはじめとしたキャスト陣とは、毎年“ショムニ会”を開催。先ごろ“所在不明者”として話題になった、宝生舞さんも参加しているそうで「本人は至って元気です。今も連絡を取っていますし、食事にも行っています」と近況を報告する。

 芸能生活も早や26年。これまでの歩みを俯瞰すると「努力と根性。後は運」という言葉が口を突いて出る。
「努力と根性は絶対に裏切らない。この気持ちはこれからも曲げたくない」というが、今回のグラビアのように新しい挑戦も、もう一つの秘訣かもしれない。高橋は「じゃあ、次の新しい挑戦として50歳でビキニを着ましょうか!誰が観たがるんだ!?という感じはあるけれど、やるかやらないかは別として、目標は大きくね」と笑顔で声を弾ませた。

 現在、大河ドラマ『花燃ゆ』(NHK)のほか『大人のヨーロッパ街歩き』(BS 日テレ)に出演中の高橋。今後は、舞台『はかた恋人形』(9月博多座)の公演が控え、秋には出演映画『春子超常現象研究所』(竹葉リサ監督)が公開。また、歌手デビュー25周年記念のベストアルバムをリリース予定だ。
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