【写真】渡海の右腕看護師・猫ちゃん(趣里)のキュートな姿
■「腕のいい医者は、何やってもいいんだよ」(第1話)
渡海と治験コーディネーターの木下香織(加藤綾子)の“勉強会”と題した食事会に同席することになった研修医の世良雅志(竹内涼真)。その席で、渡海が治験のために患者を“見繕う”と言った言葉に衝撃を受けた世良は、「患者を見繕うって何ですか。ものじゃないんですよ」と食ってかかる。
しかし渡海は、世良の言葉など気にしない様子。世良は、なおも「あなたには心というものがないんですか?」と詰め寄るが、そんな世良を一瞥した渡海はこのセリフで突き放すのだった。ちなみにこのセリフは、本作の予告映像にも使われており、渡海のイメージを象徴する言葉となった。
■「泣くぐらい怖いんだったら、異動とか甘っちょろいこと言ってないで、もう辞めろ」(第2話)
外科医として何もできない自分に悔しさを覚え、自己嫌悪に陥った世良。そんな彼が当直中に、緊急手術が必要な急患が運び込まれてくる。渡海から縫合を行うよう指示された世良だが、うまく止血することができない。さらに自信をなくした世良は、異動を考え始める。渡海は、そんな世良に、異動をするなら今すぐ届けを書けと迫る。
■「そんなに褒められたら、照れちゃうよ」(第3話)
治験コーディネーターの木下が連れてきたスナイプ手術を行う予定の患者を巡って、高階(小泉孝太郎)は渡海に激しく詰め寄る。「論文で人が救えるんだったら世話ない」と渡海にののしられた高階は激高。高階が「あなたは私に言わせれば医者ではない。ただの手術職人だ」と言い放つと、冷酷な笑いを浮かべた渡海はこのセリフで応酬したのだった。
■「俺の体は一つだから、助けられる命も一つだ。なら、どっち助ける? いや、どっち殺す? …俺なら両方助ける」(第3話)
木下が連れてきた厚生労働省の次期事務次官候補・田村の息子のスナイプ手術中、佐伯教授(内野聖陽)の担当患者の容態が急変する。どちらも一刻を争う事態だが、佐伯教授は講演中で電話もつながらない。連絡を受けた世良は、渡海に助けを求めるも、渡海は逆に世良に「どっちを殺す?」と問いただす。
■「できちゃうんだよ。東城大はできるんだ」(第5話)
スナイプ手術によって完治したかに見えた小春に、心臓の中隔の感染が見つかる。
悪魔のようにすら感じる渡海の“暴言”の数々だが、その裏には、医者としての矜持や、強い信念がある。渡海は、実は誰よりも患者思いで、命の重さを知っているのではないだろうか。だからこそ、いくら“暴言”を放っても、彼は魅力的に映るのだ。物語は、これからさらに勢いを増し、怒とうの後半戦を迎える。二宮演じる渡海の切れ味鋭いセリフにもますます目が離せない。