【写真】岡田結実、『私のおじさん~WATAOJI~』インタビューフォト
昨年放送された土曜ナイトドラマ『ヒモメン』(テレビ朝日系)で、初のレギュラー出演を果たした岡田は、連続ドラマ2作目にして主演を果たした。岡田演じるのは、恋に仕事に失敗し、人生がけっぷちに追い込まれた新人AD・一ノ瀬ひかり。超過酷なロケで有名なバラエティ番組に配属され、言いたいことも言えない“我慢の毎日”を過ごす中、そこに遠藤憲一扮する自称“妖精”のおじさんが現れ、ひかりの良き理解者になって、難局を乗り越えていく。
岡田は今回の大抜擢について「10代のうちに連続ドラマの主演をやらせていただけるなんてそうそうないことだと思う」と感慨深い表情を浮かべると「演技経験も少なく未熟な私ができることは、自分の持っているものを全部ぶつけて、はっちゃけること」と現場では徹底してテンションを上げて臨んでいるという。
「演じている本人が楽しくないと、視聴者に楽しいものは届けられないと思う。だからとにかく楽しもう」という岡田の姿勢は、遠藤や城田優、青木さやからにも伝わった。イベントでは「いつまでしゃべっているんだろうと思うぐらいハイテンション」と共演者たちは話していたが、岡田のはっちゃけエピソードを語る共演者の表情は、みな楽しそうだった。
撮影前は「連続ドラマの主演というプレッシャーに押しつぶされそうだった」と語っていた岡田だが、遠藤との共演は不安を一掃してくれたという。「以前から遠藤さんの演技を見ていて、とてもやさしいお芝居をされる方だなという印象がありました。今回の作品でご一緒してその印象はさらに強くなりました。
芸能界に入る前は、女優の仕事に憧れていたというが、デビュー当初は、女優業には積極的になれなかったという。その言葉通り、彼女の知名度を上げたのはバラエティ番組やモデルでの活躍だ。「最初はお芝居のレッスンもしていたのですが、なにもわからない状態だったので、どんどん自分の実力のなさが露呈されるのが嫌で、ちょっと目を背けてしまったんです」。
しかし、中学生のころに父親(ますだおかだ/岡田圭右)から「感動するから」と渡された『ハッピーバースデー』という小説を読んで、物語の登場人物を演じるという俳優の仕事に再度興味を持った。「小説や台本の意図をくみ取りながら、役者さんが表現することって、すごく尊いし格好いいなと思ったんです」と当時を振り返る。 そこからは、バラエティやモデルとして活躍しつつも、演じることへの興味や意識は変わっていった。「ほかの人の人生を歩むのは難しい」とまだまだ課題は多いというが「みなさん本当にやさしく声をかけていただき、支えていただいています」と素敵な先輩に囲まれ、本作では、主演という大役に挑んでいる。
2019年は、3月に高校を卒業する。「通信制なので制服を着る必要はないのですが、とにかく制服を着たい。制服でディズニーランドに行くのが目標」と目を輝かせると、仕事についても「お芝居の仕事にも魅了されていますが、バラエティも大好きなんです。役者の先輩から『バラエティのイメージがつきすぎると、役を演じづらくなるよ』とアドバイスをいただきました。
「バラエティも好きですし、演技もどんどん頑張りたい。どっちもやめたくない」と語った岡田。目指すはバラエティでも女優でも一線級で活躍できる人物――「バラエティ女優です」と力強く語っていた。(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)
金曜ナイトドラマ『私のおじさん~WATAOJI~』は、テレビ朝日系にて毎週金曜23時15分放送(※一部地域を除く)。