【写真】山本美月インタビューフォト集
裏社会における伝説的殺し屋・ファブル(岡田准一)が、一般社会に溶け込むために大阪へ移り住んだことを機に、暴力団の抗争に巻き込まれるさまを、激しいアクションとともに活写する本作。ファブルがデザイン事務所で一緒に働くミサキ役の山本は、役柄に感じた魅力を「けがれがないというか。病気の母のために頑張っている真っ直ぐさ」と語る。
撮影中は仕上がりのイメージが湧かなかったというが「とてもおしゃれな映画になっていたので、こういう感じになると思っていなかったなという意外性がありました」と言い「もうちょっと男臭く、泥臭いモノになると思っていた」とも。
劇中では、ファブルがミサキをはじめとする周囲の人々の助けを借りながら一般社会に適応していく。学生時代は演劇部だった山本は、モデルとして芸能界デビュー。その後、女優業に進出したが、その適応過程は決して平坦ではなかったそうで、葛藤は今なお続いているとのこと。
最近では『モンテ・クリスト伯~』の西谷弘監督との出会いも大きかったという。「『小さな妥協、大きな収穫』という言葉をいただいて。すごく染みるというか…私はとっても頑固なので、たった一言ごめんなさいと言うだけで、すごく大きな収穫があるのに、ちゃんと謝れてなかったりとか、変にプライドを持っていたりする自分はよくないなって、最近思います。自分よりも年上の方と話していると、そういうことに気づかされますね」。
そんな山本が、今後のキャリアを歩んでいく上で目指すものとは。「明確な評価を得たいという思いも、もちろんありますけど、自分なりの幸せを築けていけたらいいなと思っています。
映画『ザ・ファブル』は6月21日全国公開。