【写真】“オトナにこるん”の表情を見せる藤田ニコル
■初写真集への思い「この時期でよかった」
写真集の発売が決定したとき「今だな」と思ったという藤田は「この時期でよかったな、うれしいな、という気持ちです。ちょっと早かったらまだ早いな、と思うし、22歳以降だと遅いな、って」と自分にとってぴったりのタイミングだったと笑みを浮かべる。
初の写真集となる今作では、今までに見せたことのない“オトナ”の表情を余すことなく見せているが、ぐっと人を惹(ひ)きつけるタイトルは、スタッフと話しているときに自然に決まったという。
「撮影した写真を見ると、今まで見せていない表情なんです。まだ私の写真をあんまり見たことがない人が見たら好きになってくれるんじゃないかな、と思って。ぴったりだなと思います。好きになってもらいたいな」と目を輝かせる。
今回、ランジェリー姿や手ブラなど、思わずドキッとするような過去最大露出のカットが収録されている。そのきっかけは趣味で始めたトレーニングだという。変化した体つきを「女性にも見てほしかった」と明かし「意外にしっかり女性らしい部分もありますよ、っていうのは伝えたかったですね。
■学業と仕事の両立に苦労した「Popteen」時代
芸能活動を始めて、10年以上。今月20日には22歳を迎え、今ではさまざまな分野で活躍を見せているが、ターニングポイントを聞いてみると「自分が納得いく形になってきたのは高校生のときかな。全部がいろいろぐるっと変わったのは。雑誌Popteenのお仕事を始めたころですね」と振り返る。
しかしそのころは、テレビにも出始め、学業と仕事の両立に苦労したそうで、「高校を卒業するのが大変でした」と告白。それでも必死に踏ん張った理由を「卒業した、っていう証が欲しくて。(そういう証を)親に見せたことがなかったので」と明かし、親孝行な一面も見せた。そのときに経験した苦しさと努力の末に得た“証”は自分の自信にもなっている。「がんばってよかったと思います」と話すその表情は晴れ晴れとしていた。
その後も、多くのことに挑戦しているが、新しいことを始めるときに大切にしていることがあるという。「やるきっかけがあるんだったら、やってみよう、という精神でいます。
挑戦を繰り返していく中、今までの芸能活動を振り返ってみても、“ある根底”の部分は変わらない。それはファンへの思いだ。「ファンの子たちへの接し方、ファン目線で仕事をしている感じは変わらないです。自分だけの力ではここまで来られていないのはもちろんだし、いまの自分はみんなが作ってくれたものだから」とファンへの感謝を語る。
一方で変わった部分もある。「真面目になってきました」と話すその背景として、テレビに出始めたときは、何も知らずに発言していたことが、経験を積むにつれて学ぶことも多くなった。「でもそれが今のリアルなので、それを受け入れてもらいたいですけどね。
2020年は、「ひとつの目標だった」というコスメのプロデュースも行う。まずはリップ3色から始めるそうで、「自分がやりたかったことが、2020年になって全部到達したのかなと思います」と噛み締め「これ以上新しいことをやると、私もパンクしちゃうので、このくらいに留めておいて、1個1個に力を入れて注いでいける年になったらいいと思います」と意気込んだ。
「ファンの子が望んでることは、自分が望んでることだったりするので、一番いい生き方をしてると思います」と胸を張る藤田。自分に正直で、「嘘はつけない」と言う藤田の“等身大”の活躍が、これからも楽しみで仕方ない。(取材・文:山田果奈映 写真:高野広美)
ファースト写真集『好きになるよ?』は、2月22日発売。