「これで見納めか~」

 昨年大みそかの『NHK紅白歌合戦』のステージ裏で、マスコミや音楽関係者がある男性歌手のことを名残惜しそうに眺めていたという。その男性は、岩手在住の歌手・福田こうへいだ。



 おととしの紅白に、ヒット曲「南部蝉しぐれ」で初出場。2連連続で紅白に出るくらいなのだから、順風満帆と思いきや……。

「昨年11月末に出場歌手が発表された直後、所属事務所との契約トラブルが発覚。先にそれを把握していたら、NHKは落としていたことでしょう」(音楽関係者)

 それほど、福田の抱える“お家騒動”は深刻だという。別の音楽関係者は「もともと岩手の事務所に所属していた福田が、ブレークとともに東京に進出。岩手の事務所の知らないところで東京の事務所と契約を結んでしまった。
要するに二重契約。これをやったらおしまいだ」と話す。

 しかも、その根底にはブレークした福田の“勘違いぶり”があるという。

「売れて調子に乗っていた話をよく耳にした。『演歌界は僕が引っ張っていきますから、心配しないで下さい』などと、業界の重鎮がいる前で堂々と吹いていた」(同)。

 トラブルは福田の所属事務所「オフィスK」が先月、マスコミ各社に文書を送付したことで明らかになった。
そこには「福田こうへいの度重なる債務不履行に対して話し合いに応じるよう努めてまいりましたが、本人にその意思はないと判断し、法的手続きを開始いたします」とある。

 こうした泥仕合に激怒したのが、芸能界のドンことバーニングプロの周防郁雄社長という。

「周防氏は、この手のお家騒動を一番嫌う。世間的にも、見栄えは決してよくありませんから。こういった契約トラブルは業界ではよくあることだが、どこも水際で押さえ込んでいる。トラブルが起きたことより、それが表面化したお粗末さが問題だという理論です」(ワイドショー関係者)

 かつて福田をバックアップしていたドンにしてみれば、恩を仇で返された気持ちもあるのだろう。
少なくとも、来年の紅白で福田の姿を見ることはなさそうだ。