テレビ朝日のここ最近の大ヒット企画といえば、日曜夜に放送されている『ポツンと一軒家』。盤石の強さを誇ってきた『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)を上回り、時間帯トップの視聴率を叩き出すことも珍しくない同番組は、山奥にただ1軒佇む家を訪ね、人里離れた場所での生活ぶりを紹介する番組だが、好調を受けて、さっそく類似番組が登場。

民放間の“仁義なきパクリ戦争”が勃発した。

 パクリ疑惑が指摘されているのは、テレビ東京が4月5日(金)のゴールデンタイムに放送する『空から発見!秘境ハウス 夢を叶える0円ヘリコプター』だ。テレビ情報誌記者が語る。

「この企画は昨年9月に一度放送されたものです。ヘリコプターが上空にやってくることを秘境の地の住民に伝えておき、当日、飛んできたヘリコプターに向かって手を振ってくれた住民のお宅を訪問。そのお礼に、ヘリコプターで願いを叶えるというものです。
9月の放送では、『上空から我が家を見てみたい』『映画館に行ってみたい』『遠く離れた娘の家に行きたい』といった夢を叶えました。1回目は『空から村人発見!』という番組名でしたが、今回の『秘境ハウス』というタイトルは、明らかに『ポツンと一軒家』に寄せましたね」(テレビ情報誌記者)

 細かく見れば内容は少し違うが、これをパクリだと思わない視聴者はいないだろう。ただ、テレ朝の方がパクったという意見もある。キー局関係者は語る。

「『ポツンと一軒家』は、もともと所ジョージの『人生で大事なことは○○から学んだ』という番組内の1コーナーとして放送され、好評だったことからレギュラー化されたものです。しかし、フジテレビの『世界の何だコレ!?ミステリー』には、以前から“山奥の謎の施設を訪ねる”というコーナーがあり、『ポツンと』がレギュラー化された際には『パクリではないか?』という声もありました。
また、『ポツンと』の番組の作りは、テレ東の『空から日本を見てみよう』からもアイディアを拝借しています」(キー局関係者)

 結局のところ「どっちもどっち」というのが実情に近いよう。『ポツンと』は15%前後の視聴率を取っているだけに、どちらが“本家”なのかは視聴率が決めることになりそうだ。