「乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE」公式サイトより

乃木坂46 “11th YEAR BIRTHDAY LIVEレビューはこちら
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乃木坂46 “11thバスラ4期生” おっさんは「I see…」でモッシュがしたい
「乃木坂46 11thバスラ」アカン演出だらけでおっさんは泣いた
乃木坂46 “11thバスラ4期生” おっさんは「I see…」でモッシュがしたい
cyzo
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乃木坂46 “11thバスラ4期生” おっさんは「I see…」でモッシュがしたい
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乃木坂46 “11thバスラ4期生” おっさんは「I see…」でモッシュがしたい
cyzo
日刊サイゾー2023.02.27

 それは全部「I see…」の前振りだったんじゃなかろうかとすら翌日になってみても思う。

 それはおよそ25曲もの、それはおよそ2時間(超え?)にも及ぶ、たった1曲の、たった4分間に対する壮大で大仰な前振り。

 本編ラスト、26曲目の賀喜遥香のタイトルコール、そしてあのドラムフレーズ、おっさんは見たのだ。飢餓からの歓喜、抑圧からの解放、何かがプツンと切れる様、何かが一気に溢れ出す様、平たく言えばあれぞ大爆発であり、所謂”どっかん”の瞬間であった。

 最早あの曲でおっさんはモッシュがしたい。クラウドサーフがしたい。ウォールオブデスがしたい。そしてWACK所属グループのライブでしばしば観られる様な同曲10連発とかでライブやってもろて、そのモッシュピットでおっさんは靴を片方失くしたい。

メガネを吹っ飛ばしたい。携帯をバキバキにしたい。

 上述の全ては基本すし詰めのライブハウスから端を発した文化、現象だったりするので乃木坂46のライブでは望むべくもないが(当たり前つうか近年は多くの会場でそれらは禁止事項とされている。オフィシャルでは、ね)、携帯をぶっ壊したのはRAGE AGAINST THE MACHINE2008年来日時の実体験である。

 つうのはまあ置いといてではあれども本当にあの日の「I see…」はそんぐれえスゴかったし多分一生忘れんだろうなっつうお話。初日の人気投票TOP20において期別曲では断トツの1位(しかも全体で見ても4位)だったもんなあ。

ガーサスです。

 さて、乃木坂46 “11th YEAR BIRTHDAY LIVE”3日目は1期生2期生が全員卒業となる事が決定した為、これからはグループのミドルエイジを担う4期生の期別公演だ。

 これは何故か自分でもまだ答えを導き出せてはいない(多分アナログな音色つうか生楽器系の登場率が比較的多めであるのが由縁かとは思っているのだが)のであるが4期曲がことごとくおっさんのツボを突く仕上がりであり、ぶっちゃけ今ん所乃木坂で1番好きな曲なのが「Out of the blue」だったりもする。因みにおっさんの中で期別曲ではないが4期生内部のユニット曲「アトノマツリ」が猛追中だがそれについては後述。

「I see…」の前振りと言ったもののこの日の演目は4期生初の期別曲となった「四番目の光」の歌詞をキーワードとした映像の演出があり、メンバー1人ひとりがセンターを入れ替わり立ち替わりで務めて行くという構成であったものの、のっけから「夜明けまで強がらなくてもいい」「ごめんねFingers crossed」「君に叱られた」「好きというのはロックだぜ!」と4期生がセンターを務めた楽曲を惜しみなく全出ししたかと思えば続くブロックでは清宮レイセンターで「君の名は希望」松尾美佑センターで「シンクロニシティ」林瑠奈センターで「きっかけ」と更なる惜しみも容赦もないセトリで攻め立て、星座がテーマの「あらかじめ語られるロマンス」は空が大好きな北川悠理にピッタリであったし黒見明香はその眼力の強さで見事に「制服のマネキン」を演じ切り、2期生楽曲の「アナスターシャ」を柴田柚菜が味わい深く歌い上げたかと思えば3期楽曲の「思い出ファースト」を筒井あやめが、そして3日連続となる「Sing Out!」を田村真佑が務め、終盤では遠藤さくらによる4期生全員を紹介して行くという流れから(最後「みんな、頑張ろう!」と啖呵を切った様がめちゃくちゃにカッコ良かった)「四番目の光」を回収、そこから上述の「Out of the blue」でおっさんはブチ上がり、4期曲の固め打ちを経て我が友人Kuboty作曲の「ジャンピングジョーカーフラッシュ」でまたブチ上がり、MCを挟んだラストが冒頭の通り圧巻の「I see…」だったのだ。

 しかも基本乃木坂46のライブはメンバーの多さと楽曲の多さからフルサイズで披露される事が少ないのであるが、この日の当曲はフルどころか何なら所々で尺を伸ばされており、原曲よりも長いアレンジでの披露となった。

繰り返しますが、ガーサスです。

 そしてこの後のアンコール1曲目の「アトノマツリ」がやたらめったらに良かったのだ。

 横浜アリーナのぐるりと回る外周(ロビー)は歌詞さながら山手線の様であり、そこに飾られた有志の献花をメンバー1人ひとりが触れて回るという演出もさる事ながら、齋藤飛鳥卒業シングル「ここにはないもの」のカップリングであった為そこまで聴き込めておらなんだが故(不徳の致す所です。情けなや泣)、あれこれめちゃくちゃおっさんのツボ曲じゃねえかとライブで改めて思ったのである。

「乃木坂スター誕生!」からのスピンオフ的な林と北川のラップをフィーチャーした乃木坂流のシティポップでもあり、軽快なリズムと高音域を使わないメロウなラインには小沢健二とスチャダラパーによる大名曲「今夜はブギー・バック」すら想起させられる。やべえたまんねえリピ聴き止まらねえ脳内では勝手にKing Gnuがカバーしたバージョンまで流れ出す始末だでも両者レーベルは同じソニーじゃないかつう事は可能性はゼロではないじゃないかこれを実現させる為にはどうしたらいいんだろう誰か教えて下さい行き過ぎた妄想だけどKing Gnuバージョンが脳内で鳴っているのは本当の話なのでそれを実現させる方法か良い病院かを誰か教えて下さい。

 前日の期別新曲初披露とは打って変わっての「おいでシャンプー」締めではあったが、これはこれで大いにオッケー。むしろこの怒涛のセトリを受け止め切れるのはお前しかいないありがとうおいでシャンプー俺は湯シャン派だからシャンプー使わないけどとおっさんは思いましたし乃木坂で1番好きな曲が更新されかかってしまっとるので3日目もこれはアカンてと思ったのだった。