今期もっとも盛り上がっているドラマといえば、堺雅人主演のTBS系日曜劇場『VIVANT(ヴィヴァン)』だ。
放送前に事前に明かされたのは、堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司といった豪華出演者の名前だけで、役柄もストーリーも謎のまま7月16日に54分拡大放送でスタート。
「今期ドラマで2ケタをたたき出せたのは、6月からスタートして8月9日に放送を終えた『刑事7人 season 9』(テレビ朝日系)の初回と、現在放送中の『ハヤブサ消防団』(同)の初回のみ。全話2ケタは『VIVANT』のみ。しかも『VIVANT』は初回からコア視聴率が5.1%、いまや7%台にまで迫る勢いで、一方NHK大河ドラマ『どうする家康』は世帯10%台ながらコア視聴率は2%程度。コア層にもしっかり届いています。TVerのお気に入り登録者数は2位の『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』に50万近く差をつけて今期ダントツの1位で、TVer再生数ランキングでは総合トップ10内にずっと入り続けているなど配信でも今期ナンバーワン。
すっかり覇権ドラマとなった『VIVANT』だが、9月2日、公式SNSアカウントが意味深な投稿をした。「今週放送の予告で重大発表があります…!」と予告したのだ。
毎話、ドラマの内容に対しさまざまな考察で盛り上がっている『VIVANT』だが、この予告も、映画化か、続編か、あるいは最終回拡大スペシャルか、などと視聴者の期待を盛り上げている。
「もっとも可能性が高いのは、シーズン2決定というところではないでしょうか。豪華キャストを揃えているだけに、短い出番で終わった俳優もいましたが、役所広司や二宮和也など、まだだ出番が少ない主要キャラクターもいますし、そもそも第7話までの時点でストーリーは謎だらけで、全10話程度でまとまるようには思えません。実はドラマ放送開始前には、福澤克雄監督はシーズン3まで構想しており、劇場版の話も出ているとの一部報道がありました。
『VIVANT』は、有料の全話見逃し配信を戦略的にU-NEXT独占配信としていますが、それだけでは1話あたり1億円とされる制作費の回収は難しい。海外にこのIPを売るためにも、続編や映画化でもっと『VIVANT』を盛り上げていくことを考えているはずです」(週刊誌記者)
8月31日に開かれたTBSの10月番組改編会見では『VIVANT』に関する質問も多く寄せられ、編成部企画統括の畠山渉氏は、最終回の拡大放送について聞かれると「現状ではお答えできない」としながら、「視聴者のニーズに合わせて編成していければ」とコメントをしていたが、当然「重大発表」の中身はすでに知っているはずで、あえてはぐらかした部分もありそう。
公式SNSが予告する前から、映画化を希望するファンの声も多く上がっていた『VIVANT』。
『VIVANT』視聴率右肩上がりで“半沢直樹現象”に期待も…TBSがまだ手放しで喜べないワケ 堺雅人が主演を務めるTBS系日曜劇場『VIVANT(ヴィヴァン)』の第3話が7月30日に放送され、世帯視聴率が平均13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を...