フジテレビ公式サイトより/渡邊渚アナウンサー

 7月半ばに入院して長期休養しているフジテレビの渡邊渚アナが22日、自身のInstagramで病状を報告。想像以上に深刻な状況であったことが分かり、ファンの間に動揺が広がっている。

 渡邊アナは「6月頭に体調を崩し、7月半ばから入院・治療のため仕事をお休みしています。たくさんのご心配とご迷惑をおかけして申し訳ありません。また、たくさんのあたたかいコメントありがとうございます」と切り出し、「この4ヶ月で私はいろんなものを失いました。食べられなくなった。うまく歩けなくなった。うまく指が動かなくなった。

大切にしていた仕事もなくなった。目標もなくなった。できなくなったことを数えるとキリがないくらい。自分の手のひらから大事なものがどんどんこぼれ落ちていきました」と入院後の体調や心境の変化を吐露。続けて「何もできなくなっていく自分が怖くて、悔しくて、悲しくて泣いてばかり。今まで何のために頑張ってきたのだろう、いっそこのまま生きることを投げ出したいとも思いました」と衝撃的な言葉を記した。

 具体的な病名は明かされていないが、渡邊アナは「もっと自分を大切にしていればよかった。身体の悲鳴に耳を傾ければよかった、心に素直になればよかった」「私は悪いことをしたから病気になったのではないから、今の何もできなくなった状態を罰のように感じるのは、もうやめたい」などと告白しており、身体が悲鳴を上げていたのに働き詰めだったことが病状の悪化を招いたことを示唆している。

 渡邊アナは「私の人生こんなことに乗っ取られたくない!と思えるまで4ヶ月かかりました」と現在は大きく心境が変わったことを告白し、「心に素直になって、幸せを諦めないで生きていく。今日はその決意表明の日です!」「まだ仕事には戻れませんが、いつか社会復帰できる日を目指して、ゼロから小さな努力をコツコツ積み重ねていきます!」と力強く前向きに今の想いをつづった。

 投稿には、入院してすぐにベッドで撮影したという「治療がんばるぞのガッツポーズ」をしている写真が掲載されているが、番組で活躍していたころと比べると明らかに痩せ細っている印象だ。ハッシュタグで「最近やっとスマホを片手で持てるだけの力が出てきました」という文章が添えられており、スマホを片手で持てないほど病状が深刻だったことがうかがえる。

 今回の投稿は「病状が回復傾向になり、前向きに復帰への決意表明ができる状態になった」とポジティブにとらえることができそうだが、ファンにとってはショックも大きい。ネット上では「写真を見ると闘病生活のつらさが伝わってきます。まだ若いです。焦らず治療に専念して元気な姿で帰ってきてください」「好印象のアナウンサーさんだったので復帰してほしい気持ちはあるけど、ゆっくり焦らないで治療してほしい」「真面目な人ほど頑張ろうと無理をしてしまうから、身体を休めることに専念してほしい」といった心配の声が殺到している。

 渡邊アナは2020年にフジテレビに入社し、同年9月に女優の福原遥から『もしもツアーズ』のツアーガイド役を引き継ぐ大抜擢を受け、同月に『めざましテレビ』の情報キャスターにも就任。今年1月からは局の肝煎りでスタートしたお昼の情報バラエティ番組『ぽかぽか』の木曜進行にも起用され、上層部からの期待の大きさを感じさせていた。

そんな中で7月に入院し、まったく復帰のめどが立っていなかったことでファンは心配していたが、想像を超えるような厳しい闘病生活を送っていたようだ。

 渡邊アナが出演していた『めざましテレビ』では、総合司会を務める井上清華アナが今月11日から23日まで9放送日連続で番組を欠席中。井上アナは9月末にも4日連続で番組を欠席しており、理由は「体調不良」とだけ説明されているが、渡邊アナのように身体が悲鳴を上げている状態ではないかとも推察されているようだ。

 井上アナの体調不良については、7月下旬に“休日出勤”となる土日に放送された『27時間テレビ』で進行アシスタントを務め、ホテルで休憩をとってそのまま翌朝の『めざましテレビ』に出演するなどの激務が影響したとの見方がある。現在、井上アナの代役は1年後輩の藤本万梨乃アナが務めているが、藤本アナは日曜夜に『Mr.サンデー』の司会を務め、翌月曜の『めざましテレビ』に出演するというスケジュールを2週連続でこなしており、同じ轍を踏みかねないと危惧する声もある。

 12日から体調不良で『めざまし8』のMCを休んでいた小室瑛莉子アナは23日に復帰を果たしたが、看板クラスの人気女子アナがバタバタと何人も倒れること自体が異常事態だ。

フジテレビの女子アナの起用法や労働環境に問題があるのではという疑いの声も強まっており、どうしても人気女子アナがハードスケジュールになってしまう業界構造の改善を検討したほうがいいのではないだろうか。