『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の過去の話題作が、動画配信プラットフォーム「TELASA」で配信されている。地上波では放送されていないオリジナル企画として、「格付けしあう女たち」も現在配信中だ。
「この顔ぶれは、まさに全盛期の黄金メンバー。このメンツがいた頃の『格付け』は、メンバーが容赦なくけなし合い、視聴者にもヒリヒリ感、ギスギス感が伝わってきました」(芸能ライター)
かつて『ロンハー』は、「格付け」をはじめとした人気企画からテレビスターを続々と生んでいた。
「セクシーアイドルグループ『C.C.ガールズ』の一員としてデビューした青田典子は、『格付け』をきっかけにバラエティで再ブレーク。“負け犬”キャラとして注目を集め、“バブル青田”としてソロCDデビューも果たしました。
男性芸人でいうと、50TAこと狩野英孝が“イジられタレント”として同番組で開花したといえる。だが、最近の『ロンハー』からは、それらに続くスターが生まれていないようだ。番組としての勢いが失速してしまったのだろうか?
「近年は、過去にやらかしてスネに傷がある芸能人や、一発屋、元子役……など、どんな芸能人でもSNSを使って言葉を発信しています。それが注目を浴びれば、テレビ番組のオファーが舞い込むので、『ロンハー』がゼロから発掘するまでもないのでしょう。また、『ロンハー』に出演しても、ネットでの炎上を恐れて本音を言わなくなっている傾向もある。
この番組は、かつて日本PTA全国協議会が会員を対象にアンケートしていた「子どもに見せたくない番組」において、ナンバー1の常連だった。2004年から9年連続で1位となっていたのだ。
「最初にワースト1位になった04年にスタートし、人気を博したのが『格付け』でした。あの番組スタッフはワースト1位を気にするようなタイプではないでしょうが、8年連続になった11年を最後に、『格付け』の企画は不定期放送に。なにかしらの因果関係を感じてしまいます」(同)
20年、3年ぶりの放送となった「格付け」には、藤田ニコルやみちょぱ、丸山桂里奈、ガンバレルーヤ・よしこ、朝日奈央、ダレノガレ明美、重盛さと美などが集結。しかし、往年の輝きを知る視聴者からは「物足りない」といった声が多く上がることに。
「このところ『ロンハー』では、有吉弘行らのイジリによって、すゑひろがりず・三島達矢が脚光を浴びています。今後、彼がスターになるのかどうか。番組スタッフも期待しているのでは」(同)
番組がスタートしたのは1999年4月。今年で23年目に突入するご長寿バラエティーの行方に注目したい。
(後藤壮亮)