北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が8日、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)東部前線各区分隊の「長射程砲およびミサイルシステム」の訓練を指導した。朝鮮中央通信が伝えた。
朝鮮労働党中央委員会の朴正天(パク・チョンチョン)、趙春龍(チョ・チュンリョン)、金正植(キム・ジョンシク)の各氏をはじめ、ミサイル総局の張昌河(チャン・チャンハ)総局長、国防科学院のキム・ヨンファン院長が同行した。
訓練は、「国家核兵器総合管理システムに従って、上記の砲およびミサイル攻撃システムを運用する手順に当該の各区分隊を熟達させる」ことを目的に行われ、「600ミリ多連装ロケット砲」と戦術弾道ミサイル「火星砲−11カ」型が発射された。
金正恩氏は、「戦争抑止戦略と戦争遂行戦略の全ての面において核戦力の中枢的役割を絶えず強めるべきである、核戦力の経常的な戦闘準備態勢を不断に完備することが非常に重要である」と強調した。
また、「砲兵武力の急進的な成長・強化は今後、われわれの軍事行動の実践における多くの変化を予告しており、わが軍の作戦能力の確保により大きくて様々な可能性を付与するであろう」と述べた。
そのうえで、「砲兵の強化はすなわち、軍隊の戦闘力強化であり、国家の防衛力強化であるという確固たる観点を持って砲兵武力の質的優勢を優先的に強化していくのはわが党の一貫した武力建設方針である」と主張した。