北朝鮮で21日、金正恩総書記(国務委員長)の立ち会いの下、新型駆逐艦の進水式が清津(チョンジン)造船所で行われたが、重大事故が発生した。朝鮮中央通信が伝えた。
同通信によると、新型駆逐艦は5千トン級。金正恩氏は先月25日、南浦(ナンポ)造船所で行われた駆逐艦の進水式に娘のジュエ氏と出席した。
同通信は、「進水の過程に未熟な指揮と操作上の不注意によって台車移動の平行性を保つことができなかった結果、艦尾部分の進水送り台が先に離脱して座り、一部の区間の船底の破孔によって艦の均衡が破壊され、艦首部分が船台から離脱しない重大な事故が発生した」と報じた。
金正恩氏は事故が発生したことに対して、「これは単に不注意と無責任感、非科学的な経験主義によって生じた到底あり得ず、到底許せない深刻な重大事故、犯罪行為である」と激怒した。
また、「今回の事故に責任のある党中央委員会軍需工業部と国家科学院力学研究所、金策工業総合大学、中央船舶設計研究所をはじめとする関連単位と清津造船所の当該の活動家たちの無責任な過ちは来月に招集される党中央委員会総会で取り扱わざるを得ないであろう」と強調した。
そのうえで、「駆逐艦を早急に原状復原することは単なる実務的問題ではなく、国家の権威に直結した政治的問題であるから党中央委員会6月総会以前に無条件に完結すべきである」とし、「事故調査グループの活動に関連する重要指示を下した」という。