韓国のNGO・転換期正義ワーキンググループ(TJWG)が28日に発表した報告書によれば、北朝鮮では2020年にコロナ・パンデミックを受けて国境を封鎖したのを境に、市民に対する処刑が急増したという。
重要なきっかけになったのは、2020年12月に制定された「反動思想文化排撃法」だ。
韓国デイリーNKが初めて同法による摘発例を捕捉したのは、2021年5月のことだった。現地消息筋によると、南浦市の閘門(カンムン)第1高等中学校(高校)の少年会館で同月2日、2年生の女子生徒をはじめ男女6人に対する公開裁判が行われた。罪状は、まさに「韓流ドラマや映画を見た」というものだった。
消息筋によれば、手錠をはめられた状態で壇上に引き立てられてきた6人は、「顔は骨と皮だけにやつれ、フラフラで立っているのがやっとだった」という。
通常、未成年の場合は罪を犯しても、少年教養所(少年院)で1年間の労働教養を受けることになっているが、このときの6人はいずれも5年の労働教化刑の判決を受けた。2人の女子高生も成人同様に教化所(刑務所)送りになったということだ。
環境が劣悪で、あらゆる人権侵害の横行する北朝鮮の教化所で数年の刑期を過ごし、五体満足で出所するのは容易ではない。10代の少女たちに対するこの判決は、極刑と同様に絶望的なものだった。
北朝鮮では新たな法やルールが設けられた場合、当初は「見せしめ」効果をねらって極端な運用がなされるが、そのうち骨抜きになることも少なくない。しかし「排撃法」は、その後も厳しく運用され、犠牲物はなおも増え続けている。








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