2位は日米中展開のアパレル企業
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が低い会社ランキング2021【東京都】」を作成した。対象は、都内に本社を置く上場企業で、単体従業員数100人未満の企業は除外している。
早速、ランキングを確認していこう。
「年収が低い会社ランキング2021【東京都】」で1位となったのは、前年に続き、子供向けの絵本読み放題アプリや知育アプリを手掛けるアイフリークモバイルだった。21年3月期の平均年収は前年比7.4%減の295.6万円となっている。
単体従業員は370人で、前年の271人から大幅に増えた。2月1日付で連結子会社のアイフリークGAMESを吸収合併したためだ。平均年齢は都内全体で8番目に若い28.5歳だった。
ただし21年3月期の連結売上高は前年同期比85.5%増の30億円。当期純損失は7300万円だったが、前期よりも赤字幅は縮小した。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛により、絵本アプリが好評だったという。
2位には、衣料やアクセサリーの輸出入や小売りを手掛けるバロックジャパンリミテッドが入った。平均年収は前年比12.3%減の299.0万円。
21年2月期の連結売上高が前年同期比23.2%減の505億円だった。国内だけでなく中国や米国でも店舗展開しているが、同期はコロナ禍による国内の不振が響いた。
3位は「ジェリービーンズ」ブランドで若い女性向けの靴の販売や卸を手掛けるアマガサで、平均年収は前年比14.2%減の303.7万円。平均年齢は36.3歳。
4位は高級中華料理店で知られる東天紅で、平均年収は前年比22.6%減の304.9万円。同社はコロナ禍で大幅な減収減益となっている。
5位は宴会やブライダル事業を手掛けるエスクリで、平均年収は前年比17.9%減の315.5万円。
これら5社を含め、平均年収が450万円を下回ったのは135社だった。
ランキング完全版では、6位以下の計50社を掲載している。ぜひチェックしてみてほしい。
(ダイヤモンド編集部 岡田 悟)