コロナ禍を脱し、日経平均株価が過去最高値を記録するなど経済が大きく変わろうとしている。そんな中、主要企業はどの大学から学生を採用したのか。
名門私立の早慶が上位に
銀行業界はバブル崩壊後に再編が進み、メガバンクは不良債権問題を克服しながら経営基盤を強化していった。日本経済をけん引する存在として、その安定感と高い給与から、今でも学生たちの就職希望ランキング上位に位置している。
2016年に始まったマイナス金利政策が、24年3月に解除された。これにより、銀行業界は「金利のある世界」になり、業界全体の状況が大きく変わっていく。
そんな中、銀行の主力事業である、企業や個人から預金を集めて別の企業や個人に貸し出す「預貸業務」の収益が回復傾向になると考えられる。三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほフィナンシャルグループの3メガバンクの業績は好調が続くだろう。
22年の3メガバンクの採用大学ランキングを見ると、1位は三菱UFJ銀行とみずほフィナンシャルグループが慶應義塾大学、三井住友銀行が早稲田大学だった。
果たして、23年のランキングに変化はあったのだろうか。
慶應義塾大学が1位を独占まさに「倍返し」の勢い
23年のランキングでは、3メガバンク共に1位が慶應義塾大学、2位が早稲田大学となり、早慶が強さを見せた。中でも、慶應義塾大学が三井住友銀行で早稲田大学を上回り、1位を独占することになった。
3メガバンクが早慶の人材を欲していることは明らかだが、他業界との獲得競争が激しくなっている。慶應義塾大学「就職先企業・団体」ランキング(https://diamond.jp/articles/-/341087)を見ると、現在はコンサルティング業界の方が学生からの人気は高そうだ。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。