上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い会社ランキング2024【従業員の平均年齢30代後半】」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。
それでは早速、ランキングを確認していこう。
1位はキーエンスで、平均年収は2067.1万円、平均年齢は35.2歳だった。
同社は、測定器やセンサーなどを扱う大手制御機器メーカーで、年収が高い企業としても全国的に知られている。今回のランキングでは、唯一2000万円を超えた企業だが、23年3月期の平均年収と比べると212.3万円ダウンしている。ただ、業績は好調で、24年3月期の売上高は過去最高の9672億8800万円(前期比4.9%増)だった。
4位の企業には年収5900万円超の社員も
2位は、旧富士銀行(現みずほ銀行)系の大手不動産ヒューリックで、平均年収は1908.0万円、平均年齢は38.6歳だった。同社は、東京23区など都心部を中心にオフィスビルや商業施設などを保有し、不動産開発・賃貸事業などを営んでいる。
3位は、大手海運会社の商船三井で、平均年収は1675.5万円、平均年齢は37.3歳だった。ケミカル船をはじめとするエネルギー事業や自動車船事業が業績好調で、ドル高の影響などもあり、売上高は1兆6279億円だった。
4位は半導体製造装置メーカーのディスコで、平均年収は1507.1万円、平均年齢は37.0歳だった。
5位は、ソフトウエアの企画・開発などを行うジャストシステムで、平均年収は1428.2万円、平均年齢は38.9歳だった。同社はワープロソフト「一太郎」で知られるが、近年はタブレットで学ぶ通信教育「スマイルゼミ」が好調だ。
ランキングの完全版では、6位以下を含めた計355社を掲載している。ユニクロを展開するファーストリテイリング、フリマアプリのメルカリ、映画の企画製作・配給を行う東宝、「Yahoo! JAPAN」やメッセージアプリなどを手がけるLINEヤフーなど有名企業が多数ランクインしている。普段使っているサービスや商品を提供する企業の平均年収はどのくらいなのか、ぜひチェックしてみてほしい。
(ダイヤモンド・ライフ編集部 宝金奏恵)