幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度…
「暮らし続けたい」都道府県はどこ?
過疎化や少子高齢化が進む中で、各自治体は人口流出を抑え、地域の持続性を高めるための施策を進めている。では実際に、住民はその地域で暮らし続けたいと感じているのだろうか。
ブランド総合研究所は、都道府県ごとに住民の幸福度や定住意欲度、住民の悩みや地域の課題などを数値化する調査『第7回幸福度調査2026』(※)を実施。
4つの指標が高いほど「まち」の持続性が上がり、他県に移住したい人が少ないため、「消滅しないまち」と考えることができる。
今回は、この「持続度」に基づいて都道府県に順位をつけた「消滅しない都道府県ランキング2026」を紹介する。
※調査を行ったのはブランド総合研究所。アンケートは2025年11月14日から11月26日にかけてインターネットで調査を実施。各都道府県の住民それぞれ約300人ずつ回収し、調査時点で移転などの理由によりその地域に住居していない人を除く計1万4115人の有効回答を得た。なお同調査は、2019年の開始から前年までは、『地域版SDGs調査』または『地域の持続性調査』との名称で実施していた。調査年は2025年だが、公開年は2026年により『第7回幸福度調査2026』としている。
今回のランキングでまず注目すべきなのは、47都道府県すべてで持続度が前回よりも下まわったという事実だ。都道府県平均は、前回の66.4点から59.8点へと6.6ポイント低下している。
そんな中、上位にランクインしたのはどの都道府県か。
前回に続き、今回も1位となったのは、沖縄県(67.3点)だった。
ただし、沖縄県は、前回が74.1点でありマイナス6.8点、北海道も前回70.1点からマイナス7.2点とそれぞれ下がっている。上位に位置していても、安心できるとは言い難い。
愛知県は前回の25位から4位へ
「上昇」より「マイナス幅の小ささ」が影響
今回の順位の動きで、最も目を引くのが前年25位(65.7点)から4位(62.5点)にランクアップした愛知県だ。持続度は62.5点で、前年差はマイナス3.2点。点数が上がったわけではないが、全国的に点数が大幅に下がる中で、相対的に踏みとどまったことが順位に表れた。
また、上位10県を見ると、九州・沖縄地方の地域が占めている。1位の沖縄県をはじめ、5位に宮崎県、8位大分県、9位福岡県、10位に高知県が並び、全体として西日本に上位が多い結果となった。
田中社長は、「持続度の低下が続く状況を踏まえれば、地域の活性化を“話題づくり”だけで捉えてはならない。住民が満足し、幸せを感じ、住み続けたいと思える状態をどのように維持するのかという視点に戻る必要があるだろう」と指摘する。
「消滅しない地域」とは、外からどう見られるかではなく、住民が“ここで暮らしていきたい”と思い続けられるかどうかにかかっている。
(フリーライター 西嶋治美)

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