mtes Neural Networks株式会社(以下、mtesNN)は、AIカメラを使い人の転倒を検知できる「ヤモリン転倒検知システム」を開発したと発表した。本システムは、画像分析機能を備えたAIカメラが半径10メートル、約120度の範囲で人の転倒を検知し、LINEやslackに通知する仕組みになっている。
本システムを使えば、医療や介護施設などで起きる高齢者の転倒事故を直ちに検知することが可能となり、慢性化する人手不足やコロナ禍による対人接触の制限などで不安視される現場崩壊を防ぐことにつながるという。6月から販売を始め、価格はAIカメラ1台あたり月額2500円を予定している。初年度に3万台の導入を目指しているという。多くの高齢者が入居する介護や福祉施設では、少子高齢化のなかで介護士などの人手不足が深刻化するなかで入居する高齢者の方々の転倒事故などへの対応力が低下している。また医療や介護施設においては、コロナウイルスの集団感染が発生し人との接触を制限するなかで日常業務を遂行しなくてはいけなくなっている。今回、mtesNNでは株式会社関東サンガの有料老人ホーム「あきる野翔裕館」にAIカメラ4台を導入し、5日から実証試験を始めたという。
■システムの概要と特徴
via プレスリリース1.AI カメラ(ネット接続)を設置するだけで検知システムが導入可能2.ポーズドクターが転倒を検知し、LINE/ Slack などにプッシュ通知でアラートを配信
3.動画(Flip Video)・静⽌画の⾃動記録と閲覧が迅速に⾏えるWeb サービスを提供
4.緊急ランプ、緊急ボタン、各種センサー(温度・湿度、ドア開閉など)、サーモグラフィーカメラなどの追加導⼊が可能
5.エッジAIが画像の記録、転倒検知のための画像処理を実施。クラウドサーバーは基本的に使⽤しないため運⽤コストを大幅に削減できる