『第102回全国高校サッカー選手権大会』の組み合わせ抽選会が11月20日に行なわれ、東京代表校である早稲田実業の西山礼央キャプテン(MF)と森泉武信監督、堀越の中村健太キャプテン(DF)と佐藤実監督が抽選会後に意気込みを語った。

12月28日(木)に国立競技場で開催される『第102回全国高校サッカー選手権大会』は48都道府県の予選を勝ち抜いた高校サッカー強豪校によるトーナメント形式の日本一決定戦。
初出場校である早稲田実業(東京B)は開幕戦で広島国際学院(広島)と対戦する。早実の西山キャプテンは「自分たちは今までレベルの高いチームと試合をやって勝つこともあったので、強いチームを倒せるよう、今回も力を出して頑張っていきたいです」と意気込みを述べた。

西山キャプテンはまた、「自分たちは華麗なサッカーではなくて、全員で粘り強く戦うことを大事にしています。それを全国でも実践できればと思います。個々の力は全国レベルではないと思いますが、全員守備、全員攻撃がチームの核。それを大切にやっていきたい」とも述べ、森泉監督も「初めての全国大会で東京以外のチームとやったことがあまりなく、相手の情報もあまりないのですが、非常に強いチームだと思っています。
相手のチームをリスペクトし、相手の攻撃を受け止めながら、自分たちの攻撃をできるよう頑張ります」と話した。

森泉監督はまた、今年の早実の魅力についても「一つの狙いがあった時に、選手同士が問題解決をしていく力が高いチーム」と述べ、「どんな劣勢でもそれをひっくり返す強い精神力を持ったチームなのでしっかりとゲームを構築し、勝利に向かって頑張りたいです」とトーナメント突破へ前を向いた。

堀越(東京A)は今治東(愛媛)と対戦する。堀越でキャプテンを務める中村選手(DF)は「対戦したことがない相手でどういうチームかまだよくわからないのですが、全国大会の初戦ですし、自分たちがやってきたことを一つひとつ丁寧に出して頑張っていければと思います」と初戦の展望を話す。

中村キャプテンはさらに「チームが始まった時は目標に対して何をやればいいかわからなくて、自分たちのしたいことばかりやっていたんです。公式戦を5連敗する辛い時期もあったのですが、その後、なんとかしなければいけないと一人ひとりが自覚するようになって強くなっていったチーム。
今年は攻撃力に長けた選手も多く、その選手たちの特徴を活かせるよう4−3−3のフォーメーションを組むことで頑張りたいです」と具体的な作戦も紹介する。

中村キャプテンは「(4−3−3のフォーメーションは)最初はなかなかうまくいかなかったのですが、夏の合宿を経験したり映像を見返したりしてみんなで問題点や改善点を共有して目標にするものを作り上げていけたと思います。ベスト8を越える成績を出したいです」と意気込む。佐藤監督も「正直、情報自体が少ないので、相手の印象はわからないのですが、厳しい予選を突破した強いチームだと思います。これからしっかり調べて本番に備えたいです」と述べ、「このチームができたときは不安定な面もあったんですが、彼らとその後いろいろな情報を共有し、ようやくチームの力が上がってきたと思います。自分たちの集大成となるサッカーをきっちりと作りあげてこの大会に臨みたいです」と話していた。


本大会は、12月28日(木)に開幕、1月8日(月)に国立競技場で決勝戦が行なわれる。対戦カードは高校サッカー公式HPをチェック! なお、現在民放公式テレビ配信サービス「TVer」では、地区大会決勝(フルマッチ、ダイジェスト)や、抽選会の様子が配信されている。