本作は、さまざまな人間の思惑、嫉妬、憎悪、悲哀が渦巻く“女の社会の縮図=大奥”で、たった一つの愛を得ようともがく女たちの闘いを描く物語。
先週放送された第2話は、徳川家治(亀梨)の冷たい表情にネット上で「ゾクゾクする」という声が。また「世継ぎは作らない。子などいらぬ」という考えに至ったのは、過去に起きた何かが関係しているようなシーンもあり、「上様の過去に一体なにが?」といった声も寄せられた。
<第3話あらすじ>
五十宮倫子(小芝)の身だしなみを整えるお品(西野)が昨晩の御渡りについて問いかけると、倫子は「何もなかった」と口にし、徳川家治(亀梨)のことがよく分からないと話し出す。
早速、家治に抱かれなかったことで高岳(田中道子)ら女中の間で“添い寝姫”とあざ笑われる倫子。お品は怒ろうとするが、倫子に制される。倫子はお品にこの先自分の身に何があっても言い返してはだめだと命じており、倫子はお品にひどい目に遭って欲しくなかったのだ。
一方、倫子のもう一人の付き人、お知保(森川)は宿下がりで里帰りしていた。そんな折、倫子が家治と仏間で手を合わせていると、松島の局(栗山)が口を開く。なんと、松島は倫子の目の前で家治に側室を設けるよう迫ったのだ。
倫子から次第を聞いたお品は、女中たちのうわさとして家治の父・徳川家重(高橋克典)と母・お幸の方(紺野まひる)に関する悲しい過去を話す。倫子は家治のつらい身の上に思いを馳せ……。
家治が世継ぎを望まぬという話は松平定信(宮舘)も知ることとなり、父の田安宗武(陣内孝則)に告げる。また、家治が田沼意次(安田)の言いなりになっていると定信から報告を受けた宗武は、いいことを思いついたと不敵な笑みを漏らし――。