本ラウンジは、工学部工学科建築学系・八尾廣教授の構想のもと、学生と教員が協働して設計を進めた教育プロジェクトとして整備され、2026年4月より学生の利用が開始された。
本ラウンジの整備は、本学名誉教授・田村幸雄先生からのご寄付を契機として実現し、2026年3月16日(月)に完成した。建築を学ぶ学生が、書籍や資料に触れながらくつろぎ、仲間と議論し、新たな発想を生み出すことができる空間を学内に整備したいという思いから構想が生まれた。厚木キャンパス整備ワーキンググループでの検討を経て、12号館の既存スペースを活用したラウンジ整備が実現した。
設計にあたっては、2025年2月に建築を学ぶ学生を対象としたラウンジデザインコンペティションを実施。学生たちは、日々学ぶ建築という分野で培った知見を踏まえ、学生同士の交流や思考を促す空間とはどのようなものかを考え、空間デザインの提案を行った。コンペティションには5名(4チーム)の学生が参加し、本学建築デザイン分野の教員に対してプレゼンテーションを実施した。
審査の結果、当時大学院工学研究科博士前期課程の佐藤宏星さんによる提案『棚がつくるラウンジ』が最優秀案に選定。
設計過程では、学生と教員によるディスカッションを重ねながら空間構成や家具デザインを検討し、八尾教授の指導のもと、実現に向けた具体的な設計が進められた。こうした過程を通して、学生たちはアイデアを実際の空間として形にしていくプロセスを実践的に学んでいった。
建築に関する書籍や資料に触れながら学生同士が交流し、学年や研究室を越えたコミュニケーションが生まれる場として整備された「建築ラウンジ」は、次の3つの特徴ある要素で構成される。
【うねる本棚】
全長13.6m、奥行50cmの非常に大きな本棚は、家具でもあり、ラウンジの空間に場を形成する建築的な要素でもある。両側から利用できる曲線状のデザインの本棚によって、棚の手前と奥のスペースを緩やかにつなぎながら、ラウンジの空間は3つのエリアに分けられている。
【畳サークル】
円形状の畳素材のスツールは9つのパーツで構成されており、キャスター付きで移動が可能。各パーツをパズルのように組み合わせることでさまざまな形のベンチとして利用できるほか、分離して1人用・2人用・3人用のスツールにもなる。さらに、すべてのパーツを一体化すると、直径約3mの舞台として利用することができる。
【描く本棚】
壁面を活用した本棚は、建築模型のほか、さまざまな展示を行うツールとしても利用でき、スクリーン投影にも対応するように形を工夫している。最下段の棚は、腰掛けとしても利用できる設計になっている。
本取り組みは、学生が実際の空間づくりに関わり、構想から設計、実現に至るまでのプロセスを経験することで、建築を学ぶうえで重要な実践的教育の機会となった。
「建築ラウンジ」の概要は下記のとおり。
◆建築ラウンジ
設計・デザインチーム:佐藤宏星、松浦遥、今井匠、鎌田瑞生、恩田倫玖
プロデューサー・指導教員:工学部工学科建築学系 八尾廣教授
所在地:東京工芸大学厚木キャンパス12号館1階(神奈川県厚木市飯山南5丁目45-1)
■東京工芸大学
東京工芸大学は1923(大正12)年に創設された「小西寫眞(写真)専門学校」を前身とし、創設当初からテクノロジーとアートを融合した無限の可能性を追究し続けてきた。2023年に創立100周年を迎えた。
【URL】 https://www.t-kougei.ac.jp/
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学校法人東京工芸大学 総務・企画課 広報担当
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