大相撲の春巡業が16日、神奈川・横浜市で行われた。今巡業を初日から休場していた幕内・藤青雲(藤島)がこの日から復帰し、ぶつかり稽古で胸を出すなどして汗を流した。

 藤青雲は熊本市出身。故郷の熊本県が大地震に見舞われてからこの日で10年となった。当時は明大1年で上京直後だったといい、「慌てて親などに電話した」と振り返った。地元に帰ったのは地震が発生してから数か月後、「熊本城を見て、石垣が崩れてて、小さい時から見てきた熊本城がここまでなるというのは、相当ひどかったんだろうなと思った」と語った。

 熊本・文徳高から明大を経て、「凸版印刷」に就職しながらも、その後に角界入り。左膝の大けがも乗り越えて、新入幕だった先場所は10勝で、敢闘賞を受賞した。「やっぱり熊本の方々の応援がなかったら、ここまで上がれなかった。くじけるところも支えていただいたので、しっかり番付を上げて、白星で恩返しできたら。九州場所では三役を狙えるくらいの位置にいたい」と、故郷への思いを口にした。

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