ジョージ・R・R・マーティンの小説「氷と炎の歌」シリーズを元にした大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。本作でセプタ・ユネラ役を演じたハンナ・ワディンガムが、撮影のせいで閉所恐怖症になっていたことがわかった。

Entertainment Weeklyが報じている。

【関連記事】『ゲーム・オブ・スローンズ』スピンオフでジョンとサムは再会する?

閉所恐怖症に苦しんでいる

シーズン6の最終話で描かれた、サーセイ・ラニスター(レナ・ヘディ)によるセプタへの有名な水(ワイン)攻め復讐シーン。この撮影をして以降、ハンナは“慢性閉所恐怖症”に苦しんでいるという。

「『ゲーム・オブ・スローンズ』のおかげで、全く予測していなかった閉所恐怖症という症状を抱えることになったんです」と、今年夏に公開のアクション・コメディ映画『フォールガイ』のプロモーションで出演したトークショーで、司会のスティーヴン・コーベアに語ったハンナ。

「恐ろしかったです。10時間、実際に水責めの拷問にあいました。

仰向けになったテーブルに、革ひもで縛り付けられたんですが、頭を動かすとひもが緩んでいるのがわかるから、動かすこともダメだと言われました」

また、そのシーンでサーセイがセプタの顔にかけ続けたワインの代わりに使用されたグレープジュースのせいで、その日が終わる頃には髪が紫色に変色していたこと、また叫びすぎて声が出なくなっていたことも語った。

【実際のシーン】

「終わった後、まるで襲われたように、あちこちに紐で縛られた跡がありました。他の撮影をしていた人たちに、“一体どうしたんだ?”と聞かれたので、撮影の内容を話したんです。そしたらその人は、“僕は4日間、肘をついて這いつくばっていた”って言っていました。そして、素晴らしい『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演しているのだから、そんなことはどうでもよくて、ただベストを尽くしたいんだ、と笑い合いました」

Apple TV+の大ヒットオリジナルシリーズ『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』で、レベッカを演じているハンナだが、以前にもこのシーンが大変だったことを明かしている。2021年にあるインタビューで以下のように話していた。

「間違いなく出産以外で、私の人生で最悪の日だった。レナもあんなに長い間、私の顔にグレープジュースをかけるのは嫌だったし、私は我を忘れていた。でも、そういう時ってこう考える。“この作品にために頑張るか、それとも、これは契約にないから”と逃げ出すのかってね」

ハンナはまた、その日の撮影を終えた後、そのエピソードの監督であるミゲル・サポチニク(『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』)の前を通りかかり、大丈夫かと聞かれたので、“大丈夫じゃない”と答えたことも思い出した。

「そして彼は、“スタッフが、本当に君に水責め拷問してるって言ってるよ”と言ってきたから、私は、“そのとおり!知ってる!”って感じでした」

ハンナはこのシーンについてレナとも語り合っている。 「あれは本当にやっていて、CGIで作られたものじゃないというと、みんなとてもショックを受ける」とハンナが言うとレナは、あのシーンでハンナが苦しむのを見て、「恐ろしい気持ちになったの」と答えている。

「何度も言っていることだけど、私たち2人とも、このシーンに関してはかなり不快だった。でも、こういうことはいつもそうだけど、実際に殺されるわけではないってわかっているから、ただやるしかない」

『ゲーム・オブ・スローンズ』はU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)

【関連記事】Apple TV+『テッド・ラッソ』シーズン3で終了?ハンナ・ワディンガムがその噂に言及