沿線検査業務の効率化・省力化に貢献
現代の日本では、少子高齢化に伴う労働力不足が深刻化しており、鉄道業界でも例外なく省力化が喫緊の課題となっている。特に線路周辺の検査業務では、多大なマンパワーと時間を必要とするため、特に改善が必要である。


日本電気株式会社は、2020年7月22日、公益財団法人鉄道総合技術研究所が開発した線路周辺画像解析エンジンを採用した「列車巡視支援システム」を実用化したことを発表した。同システムを利用することで、職員による鉄道の沿線検査業務の効率化・省力化を実現する。

支障有無を自動で検知し、報告書まで自動で作成
「列車巡視支援システム」は、列車の車両先頭に設置したステレオカメラにより走行時に撮影した線路の沿線環境の映像を解析し、支障有無を自動で判定し検知することで巡視業務を効率化する。

また、無線ネットワークを通じて支障を検知した場所の画像を自動整理し、レポートを作成できるため、これまで職員が目視確認後に手入力で行なっていたレポート作成作業も不要となる。

鉄道業界において、列車で撮影した映像に画像解析を適用し、支障物を自動検知するシステムを実用化するのは国内初であり、今後も先進のデジタル技術の活用しながら高度なソリューションを開発・提供することにより、業務効率化をサポートしていく。

(画像はプレスリリースより)

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