TS1800は、外付けのプラットフォーム ルートオブ トラスト コントローラとして機能するIC(集積回路)で、ハードウェア アクセラレータを利用した耐量子暗号によるセキュアブート、セキュアなファームウェア更新、アテステーション、証明書処理を可能にします。これらのアクセラレータは、ML DSA (Module Lattice Based Digital Signature Algorithm)、LMS (Leighton-Micali Signature)検証、ML KEM (Module Lattice Based Key Encapsulation Mechanism)等、NIST(米国国立標準技術研究所)によって標準化されたアルゴリズムを実装しています。
Microchip社のsecure computing group担当副社長のNuri Dagdevirenは次のように述べています。「耐量子暗号への移行は、もはや将来の話ではありません。多くの組織が想定していたよりも早く、現実的な実装上の課題として目前に迫っています。Microchip社では、PQC対応をシステムの信頼の基盤に直接組み込む事で、お客様がこの実装課題に対処できるよう支援しています。これにより、新たな脅威や規格が登場しても、プラットフォームをセキュアに進化させる事ができるようになります」
TS1800の核となるのは、最大192 MHzで動作する高性能Arm(R) Cortex(R) M4Fプロセッサです。処理性能をMicrochip社の前世代のルートオブ トラスト コントローラの最大2倍に引き上げ、PQCワークロードが求める高い計算能力に応えます。アーキテクチャの強化とレギュレータの最適化で電力効率を維持しつつ、OCP (Open Compute Project)準拠の実装に必要なセキュアブート、ファームウェアの完全性検証、アテステーション、ライフサイクル管理等、高度なプラットフォーム セキュリティ機能をサポートします。USB 2.0(フルスピードおよびハイスピード)が追加された事で、I?CやSPI(シリアル ペリフェラル インターフェイス)と比較してファームウェアの更新時間が大幅に短縮されました。
TS50xファミリは、TS1800 ICが提供するようなOCPベースのプラットフォーム ルートオブ トラストの全ての機能は必要としないシステム向けの、PQCセキュアブート ソリューションです。アーキテクチャがシンプル化されており、SPIフラッシュから起動するファームウェア署名の検証に特化しています。
TS1800コントローラとTS50xコントローラは共にPQC対応で、NIST SP 800-193プラットフォーム レジリエンス ガイドラインをはじめとする進化し続けるセキュリティ要件に適合します。事前設定済みのTrustFLEX(https://www.microchip.com/en-us/products/security/trust-platform/trustflex)プラットフォームの一部として提供されるため、開発期間が短縮されます。モジュール式のドロップイン暗号コントローラとして設計されており、プラットフォーム全体の暗号基盤をアップグレードする際の複雑さとリスクも低く抑えられます。
両デバイスは共にルートオブ トラストでハードウェア ベースのPQC機能を提供する事により、初期測定が従来の暗号に依存するソフトウェア ベースのアプローチと異なり、初回電源投入直後から真のPQCベースのセキュアブート実装をサポートします。いずれのデバイスも、進化するエコシステムと業界認証要件をサポートするように設計された、Zephyr(R) RTOS上で動作するMicrochip社の第4世代Soteriaファームウェアを基盤としています。
価格と在庫/供給状況
TS1800コントローラ、TS50xコントローラ、互換の評価用ボードは、Microchip社のアーリーアダプタ プログラムで現在提供中です。詳細はMicrochip社の正規販売代理店(
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