たくさんあるとビックリするものって、ありませんか? たとえば、アリが1匹いても何とも思わないけど、アリがいきなり100匹くらいいたら「ウワァ!」と悲鳴をあげてしまいそう。マリモがいきなり10個もあったら「オワァ!」と叫んでしまいそう。


そして、いきなりザクが15体も出現したら腰を抜かしてしまいそう。
そんなグッズが実在した。それは株式会社プレックスより発売される『ザクマニア』のこと。

『ザクマニア』は、「機動戦士ガンダム」に登場した量産型ザクIIやグフなどをディフォルメ化したミニフィギュアが1パッケージに15体入っているグッズ。第一弾『ジオンの脅威』には量産ザクIIが14体とシークレット2種のうちいずれか1体が入っており、第二弾『ランバ・ラルの特攻!』には量産ザクIIが13体とグフが1体、シークレットの2種のうちいずれか1体が入っている。

なぜ、こんな“変り種”としか言いようのない商品を製作したのだろうか? メーカーにお話を伺ってみた。

「実は、もともとはゲームセンター用の景品として企画していたんですよ。よくシャベルですくって穴に落とし、たくさんゲットできるマシンがありますよね? それに入れるプライズ品として企画していました。当初は『人間ピラミッドに情熱を注ぐ組体操マニア』という名前でしたが……(笑)」

そう、このザクたちを積み上げて、ザクで組体操させると妙に絵になる。パッケージの側面には、
“「ピラミッド積み」とは、常に二手三手先を読んでおこなうものだ。”
とか、
“貴様が「積んだ」のではない! その「フィギュア」の性能のおかげだということを忘れるな!!”
と、ピラミッド積みに対する熱いセリフが。

このフィギュアシリーズは過去にも発売されており、「仮面ライダー」に出てくるショッカーだらけの『ショッカーマニア』や、「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉おやじだらけの『目玉おやじまみれDX』などが発売されている。


では、なぜ今回は「量産ザクII」と「グフ」なのだろうか?
「1つは『ワラワラいて楽しくなれる』キャラを、2つめは『おチャメなマヌケさ』が醸し出せるキャラを、という二つの理由からです。あとは、やはり『国民的キャラクター』という視点ははずせませんでした」
とのこと。

ちなみに、このフィギュアシリーズを楽しみにしている、常連のようなファンがいるみたいだ。メーカーの担当者いわく、
「同じお客様がどれほどいるのかはわかりかねますが、WEBブログをいくつか見る限り、リリース済みの商品を引き合いに出している人も目にします。着実にこのシリーズのファンが増えている感覚がありますね」

では、どんなファンが多いのか?
「ずばり『ヘンなグッズ好き』が多そうです。なので、性別や年齢はあまり関係ないようです。
ただ、キャラクターの認知、好意度によって若干幅が変わりますが……。今回のザクでは、やはり30~40代の男性が多くなりそうですね」

今後もこのシリーズは発売予定があるようで、今夏発売予定。キャラについては、まだ公表できないが、
「かなりのキワモノが登場します。ある意味、ショッカーや目玉おやじ以上にショッキングなキャラですよ(笑)。お楽しみにしていてください!」
という、ヨダレが出そうなメッセージをいただいた。

この商品は、3月下旬より全国雑貨店、ホビーショップ、玩具店で各1260円(税込み)で発売される。


このザクたちに組体操させて遊ぶも良し、組体操させてインテリアにするも良し、使い方は自由自在の『ザクマニア』。「ヘンなグッズ好き」な方も、そうでない方も、興味を持った方は是非!
(寺西ジャジューカ)