ワクワクド、ドキドキしつつ、4分の1に切り分けて見た切り口から、たっぷりの抹茶クリームが溢れ出てきました。その断面の美しいこと。
「いただきま~す」。4人そろってケーキを口に運んで数秒……。「美味しい!」。4人全員で合唱です。「本当に美味しい」、「最高!」の連発。同じ言葉しか発せられない歯がゆさと、美味しさを表現する最上級の言葉が沢山あるならば、このケーキをいただく前に知っておきたかったと、そこにいる誰しもが思いました。
新聞で紹介されていましたが、「ふわり抹茶ロール」に使用されている抹茶は、京都宇治の上等な抹茶の銘柄「初昔(はつむかし)」です。京都宇治茶と名乗れる茶には厳格な条件があります。特許庁の地域団体商標への登録内容では「京都、奈良、滋賀、三重の4府県産の茶を、京都府内業者が京都府内において宇治地方に由来する製法により仕上げ加工した緑茶」と決められているのです。
たまらないのは、巻き込まれているアクセント的存在の小豆です。ふんわり生地と、とろ~りとしたクリームに包まれている小豆のサクッとした触感がアクセントになっていて、なんとも言葉にできません。
1本1,890円ですが、これは納得価格です。4分の1は500円弱ですから、ちまたの500円するショートケーキと比べてみますと、格安でしょう。
大人4名が言葉を失ってしまうほど、味わうのに集中してしまったひとときは、忘れ難い思い出となりました。何といっても、未だ人気が衰える気配は見られず、売り切れが続いているのですから。
この「ふわり抹茶ロール」は、常時店頭には出していない商品です。なぜかというと、抹茶は熱や光に弱く、色や風味が落ちてしまいやすいので、ショーケースの光にさらすことすら避けているのです。このこだわりからも、「パティスリー ミュウミュウ」の高みを常に見る姿勢をうかがい知ることができます。洋菓子で有名な神戸。
(W. Season/studio woofoo)