10月30日から「映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?」が全国の劇場で公開。舞台挨拶が新宿バルト9で行われた。
今までのプリキュア映画の舞台挨拶は、主演声優たちが登場して、プリキュアの決め台詞を披露するのが恒例だったけど、今回はちょっと違う。
今回登場してくれるのは、テレビと劇場版両方のオープニングとエンディングを歌っている、工藤真由さんと池田彩さん。
そして、テレビ版エンディングのダンスの振り付けを担当している前田健さんだ!
前回の完成披露試写会と同じように、階段に座りながらマスコミの開場を待つ。
ツイッターを見ると10人近くの知り合いがバルト9に来ているようだ。トイレに入って「バルト9のトイレなう」とツイートしたら「奇遇ですね」と返ってきたり「映画楽しみすぎてテンションヤバめ!」と叫ぶ人も。開場前から盛り上がっていた。
舞台挨拶が始まり、キュアブロッサム、キュアマリン、キュアサンシャイン、キュアムーンライトの着ぐるみと、工藤真由さんと池田彩さんが登場。
劇中でつぼみたちが通っている明堂学園の制服がよく似合っている!
池田さんは「テレビと違って、大きなスクリーンで自分の歌が流れるのは少し恥ずかしい。でも、映画ならではの特別な歌になっているので、みなさんチェックしてください」
「大きな画面から、ドカンとパワーを吸収していってください」と工藤さん。工藤さんと池田さんがプリキュアの曲を歌ってくれる。
そして歌のターン!
池田さんは映画のオープニングテーマ「Alright!ハートキャッチプリキュア!for the Movie」工藤さんはエンディングテーマ「Tomorrow Song~あしたのうた~for the Movie」をそれぞれ歌った。この2曲はテレビ版のアレンジ。ライブではオリジナル版をメインに歌うだろうから、これが最初で最後なのかも。
着ぐるみのプリキュアたちが後ろで手拍子で応援。キャラクターショーだと曲に合わせて踊るんだけど、今回はなかったみたい。
そして、メイン(!?)の前田健さんが舞台上へ。
前田さんは「フレッシュプリキュア!」から、エンディングダンスの振り付けを担当している。
「プリキュア」は「ふたりはプリキュア Splash Star」(06~07)から「Yes!プリキュア5GoGo!」(08~09)まで後期エンディングテーマに「ガンバランスdeダンス」というダンス曲を使っていた。
「フレッシュプリキュア!」(09~10)では、主人公たちがダンスを習っており、物語にも大きく関わっていた。エンディングアニメではプリキュアシリーズ初の3Dを使用。キャラクターの映像は前田さんが指導しているダンスチームのモーションキャプチャーから作られている。
「アニメージュ」10月号の前田健さんインタビューでは。
〈同じ映像が半年間流れますので、「一回見ただけじゃ踊れないけど、何回か見て練習すれば踊れそうなレベル」というのを設定するのが非常に難しくて、毎回悩みどころです(笑)。〉
と語っていた。俺は3、4時間くらいエンディングを見ながら練習すれば大体覚えますね。
「ハートキャッチプリキュア!」でも、テレビエンディングの3Dアニメと、前田さんの振り付けは引き継がれていて、だんだんと、プリキュアといえばダンス! というイメージになってきている。
「映画 フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?」の舞台挨拶でも、エンディングのダンスを踊るために登場していたけど、俺は違う会場の舞台挨拶を見ていたから見れなかった。だからこれが初マエケン!
会場に来ている小さい子どもたちに振り付けを教えてあげて、一緒にダンスを踊るこのコーナー。
ステージ前に集まった子どもたちの数はなんと約50人! キュアブロッサムやキュアマリンのキャラリートやプリキュアの絵が描いてある洋服を着ている子もたくさんいて色とりどり。
なかにはいつきの制服を着ている子も! お母さんの手作りなのかな?
テレビのエンディングテーマ「Tomorrow Song~あしたのうた~」を踊る前田さん。
動きがなめらかで綺麗! マエケンの秘密は腰にあり!
プリキュア仲間のたすくさんやぽん吉さんが「マエケンはすごい」と言っていた意味がようやくわかった……! 踊っている時に腰が上下左右にぬるぬる動いたり、体重移動など勉強になる点がたくさんあった。プリキュアダンスイベントとかあったら絶対行くのに!
「プリキュアが目の前にいるから子どもたちは目がキラキラ。100点満点でした!」と、笑顔で、息を切らしながら語る前田さん。
前エンディングテーマ「ハートキャッチ☆パラダイス!」のダンスも見てみたい。
舞台挨拶が終わると、いよいよ本編の上映。取材陣は映画本編が始まる前にシアターを退出していくなか、俺は客席へ。
だって、映画も観たいじゃない! だから個人的にチケットを買っていたのだ。
ひとりだけ客席に戻るのはなかなか恥ずかしい……。
400年前、キュアアンジェによって封印されたサラマンダー男爵が、封印を解いてしまった少年、オリヴィエとどうやって出会い、なぜ行動を共にしているのか。倒すべき敵ではなく、もうひとりの主人公という立場だ。
テレビ本編でも、姉に対するコンプレックスなど、様々な心の問題と正面からぶつかってきたキュアブロッサムたちだからこそ、サラマンダー男爵やオリヴィエの悩みや想いに向きあうことが出来るのだと思う。
オリヴィエに対して、母性本能全開のつぼみにもキュンとくる。ギュッと抱きしめてもらいたい!
映画最後にはサプライズもある。公表はされたけど、俺の主義としてここでは言わない。
サプライズが何のことか知らない人はぜひ、劇場で確かめてもらいたい!(加藤レイズナ)