ホットケーキ風味のミルクセーキ、どんな味か想像できますか?

今年夏に発売された「復刻堂 森永ホットケーキ ミルクセーキ」がひそかに話題になっている。おなじみ「森永ホットケーキミックス」の味をミルクセーキで楽しめるという異色のドリンクで、ダイドードリンコ株式会社と森永製菓のコラボによって生まれたものだ。


ダイドードリンコの復刻堂シリーズは、過去にコネタで紹介したウルトラサイダーのように、ユニークなコラボが多いのが特長。だが、ホットケーキを飲み物にするという今回の大胆な発想には驚いた人も多いだろう。

私も先日、近所の自販機で見つけ、遅ればせながらその味を試してみたのだが、いい意味でオーソドックスな味わい。優しい甘さは強すぎず、弱すぎずの絶妙な加減。色はミルクティーを思わせる明るい茶色で、カラメルの香りが芳ばしい。どこか懐かしいテイストは、なるほど、たしかにホットケーキ風だ。


開発担当の坂本さんいわく、「懐かしさとともに、驚きを感じてもらいたい」という想いが開発のきっかけだったそう。メープルシロップとバターの味わいの再現にはとくに苦労し、6カ月ものあいだ試行錯誤を繰り返したという。

ぱっと目を引くパッケージにも秘密がある。デザインのモチーフは「森永ホットケーキミックス」のパッケージなのだが、本家パッケージのホットケーキは2段。しかし、缶では3段なのだ。実はこれ、「昭和後期に販売されていた、ホットケーキが3段の懐かしいデザインを本商品に踏襲したいとの思いから(笑)」らしい。


8月の発売当初から同社ホームページの掲示板(ファンクラブボード)への反響も大きく、実に飲んでみた人からは「おやつにぴったり」「甘さもほどよく懐かしい味」など気に入った様子のコメントが多数寄せられている。

価格は1缶120円(税込み/280g)。全国のダイドードリンコの自販機などで販売中。ちなみに私が購入した自販機ではホットで売られていたが、コールドとホット、どちらの楽しみ方もあり。設定は設置場所によって違い、“夏は冷たく、冬は温かく”とも限らないそう。

ホットケーキ好きはもちろん、老若男女に愛されそうな同飲料。
秋冬商品ゆえ春前には姿を消してしまうそうなので、見つけたら試してみては。
(古屋江美子)