チッチッチッチッチ。
答えは「パソコンを使わず、ぜんぶiPhoneで書いた」でした!(わっかんねーよ!)
──そんなわけで、遅ればせながら「ニンテンドー ワイヤレス キーボード」を手に入れたので、こんなふうに出先で原稿を書いてみたりしました。
結論から言ってしまうと、これくらいの分量なら、ほとんどパソコンと同じ感覚ですらすら書けちゃう。前々から「iPhoneって、キーボードがついてたら最強なんだけどなー」って思ってたけど、こんな便利になるなら、もっと早く使えばよかったよ!
知らない人のためにいちおう説明しておくと、「ニンテンドー ワイヤレス キーボード」というのは、ニンテンドーDSの「バトル&ゲット! ポケモンタイピングDS」というゲームを買うと付いてくるキーボードのこと。
表向きはニンテンドーDS用なんだけど、中身はただのBluetoothキーボードなので、ちょっと設定すればiPhoneでも普通に使えちゃう(ただし動作保証外)。Apple純正のワイヤレスキーボードが6800円だから、「ゲームも付いて5800円」というのはかなりお得。たぶん同じようにキーボード目当てで買ってる人、大勢いるんだろうなあ。
iPhoneで使う場合、最初の1回だけ「ペアリング」という作業が必要。えーと、ファンクションキーを押しながら電源を入れて、あとは画面の指示どおりに設定していく、と。
……おおお! ホントにつながったよ!
一度ペアリングを行ってしまえば、2回目以降はキーボードの電源を入れるだけで認識してくれる模様。ためしにキーを叩いてみると、今までとは比べものにならないくらいのスピードで文章が書ける。うおー、これなら原稿書きでも長文メールでもどんとこいだ!
キーピッチは17ミリと十分な広さがあって、僕のように手が大きく、なおかついいかげんなブラインドタッチしかできない人でも大丈夫。
それより使ってみて、「あ、これいいな」と思ったのは、カバンに入れっぱなしにしててもまったく気にならないこと! 横幅はちょうどB5ノートと同じくらいで、とにかく「薄くて軽い」から、ノートやなんかと一緒にカバンに放り込んでおける。日常的に持ち歩くものだからこそ「普段は持ってることを意識しなくていい」のは嬉しい。
はじめは標準のメモアプリを使ってたんだけど、こまかいインターフェースとか、出てくる変換候補とか、ところどころ気になる部分があったので、現在はジャストシステムの「ATOK Pad for iPhone」をもっぱら愛用中。できた原稿はEvernoteに書き出しておけば、勝手にPCと同期してくれるので、あとはぱぱっとリンクとかを調整しておしまい。わーっ、ホントにiPhoneだけで原稿書けちゃったよ!
iPhoneで使った場合、「」や()といった一部の文字が印字位置どおりに出ないといった問題もありますが、このへんは触ってるうちに慣れます。今はまだ品薄でやや手に入れにくい状態ですが、「iPhoneで使える、安価で使いやすいBluetoothキーボード」を探している人にとっては、今後有力な選択肢のひとつになり得るんじゃないでしょうか。
もちろんiPhoneでなくても、iPadやプレイステーション3など、「Bluetoothに対応した製品」であればほぼ問題なく使えるはず。ただし繰り返しになりますが、ニンテンドーDS以外の端末で使う場合は、任天堂の動作保証対象外となりますので、あくまで自己責任でお試しくださいね。
(池谷勇人)