きっかけはダジャレだが、これが思いのほかの大ヒットを飛ばしたらしい。そして生まれたのが、6月6日より発売されている“ガールズ殿シャツ”。
要するに、殿シャツのレディスものである。“殿”って言ってるのに……。
そこで殿シャツを製作しているブランド、その名も「殿」に伺ってみました。なぜ、初めからレディスヴァージョンを製作しなかったのか? 「殿シャツ」なのに女性向けはおかしいから?
「当初からレディスに関しても視野に入っていたのですが、スタート時はメンズのみで行こうと考えました。特に“殿”だからレディスを避けていたわけではありません」(担当者)
私が、ただ勘繰り過ぎなだけだったようだ。メンズのヒットを受け、レディス展開を決意したという、スッキリした流れ。
ただ、ヒットの規模は予想以上だった。同ブランドには、女性からの問い合わせが殺到したらしい。
「エキサイトさんで取り上げていただいてから多数の反響をいただいたのですが、特に『レディスはないんですか?』という問い合わせに圧倒されまして……」(担当者)
実際、「どうしても殿シャツが欲しい!」とメンズの殿シャツ2枚を購入した女性も。だが「落ち着いて考えると、どうやってもサイズが合わない……」と、結局泣く泣くキャンセルしてしまったという。
「女性からのご注文をいただくこともあったのですが、御自分で着るためなのか、プレゼント用だったのかは不明です」(担当者)
ただ、話を聞いている限り、女性からのニーズは間違いなくありそう。だからこそ、カラーも女性向けに。ブラック、ブルー、レッド、パープル、ピンク、ターコイズという6種類展開なのだが、ピンクとターコイズはレディスのみである。メンズにはないカラーで、完全に女性ヴァージョンの「殿シャツ」だ。
そして、シルエットについて。メンズでは「日本人にフィットするように」というこだわりをもって製作されていた「殿シャツ」だが、レディスにはどんなこだわりが?
「メンズよりも肩幅・身幅を少し細身にし、袖丈も短くしました。全体的に、女性らしいシルエットになっております」(担当者)
そんな“ガールズ殿シャツ”は、殿ブランドのホームページ「TONOTOWN(殿タウン)」より購入することができる。価格は3,480円(税込み)。
ちなみに、胸のエンブレムは技術功労章を受賞した大正時代創業の刺繍店によるもの。物は、メッチャメチャ良いです。
(寺西ジャジューカ)