週末、夜が更けるにつれ「明日は仕事かぁ、行きたくないな……」という後ろ向きな気持ちになる人も多いはず。かく言う私もそうだった。

同じ経験を持つあなた。休日を振り返ってみてほしい。いつまでも寝ていたり、ぼんやりテレビをみていたり、ダラダラと過ごしていないだろうか?

そんなあなたに「喝」を入れる本が出版された。その名も『働くきみをアゲる18の冒険』だ。
著者・山本新一さんの「豊かに生きるためには、きっと大人にも夏休みが必要だ」という言葉に心を動かされてこの本の出版にいたったという担当編集者。「“思いっきり遊ぶ”ことを習慣化すれば、仕事のモチベーションは勝手に上がってくれる、という著者の実体験を、読者にも一緒に体感してほしいと思い、18個の冒険を紹介する本に仕上げました」と語ってくれた。
読者と同じ目線に立ってもらうために、著者もまだ未体験の冒険だけを体験してもらったそうで、確かにはじめてのドキドキわくわくが伝わってくる体験記になっている。

この本の、出版記念イベントを開催すると聞き付け、ドキドキしながら参加してきた。「一生忘れられない大BBQ大会」と、タイトルだけでも忘れられそうにないのだが、イベント自体も忘れられないものになった。
大人ばかりが海の家に集まって、巨大流しそうめんに群がったり、豚の丸焼きに舌鼓をうったり、真剣に砂のお城を作ったり、最後は花火を打ち上げたり、他にもライブやゲーム大会など盛りだくさんの内容だった。

社会にでると、大人が本気で遊ぶ様はなかなか見られるものではない。それが200人近く、しかも本気で遊んでいたのだ。
今思い出しても、少し口元がほころんでしまう様な楽しい体験だった。豚の丸焼きが美味しいと、身をもって知っているのは社内でも私だけだろう。ちょっと自慢したい気持ちだ。
今は早く会社に行きたい、そしてこの体験を話したい。この高揚感が仕事のモチベーションにもつながっていくのだろう。

このイベントも企画したという担当編集者に、おすすめの冒険を聞いてみた。「どれもおすすめですが、できればその中で「やりたくない」と思った冒険こそ、体験してほしい。きっとやった後の充実感が高いと思います。いままで「いったことない」、「やったことない」を試してみようかな、という発想を持つだけでも、それだって立派な冒険だと思います」
身近にも冒険はあるのだ。

ビジネスマンよ、冒険に出よう!
(会田芽穂/boox)
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