今月も強力な新作品が登場しています。「和風だしが決め手のカレーうどん」「ポークカレー」「ネクターりんごクリーム」などなど……ちょっとおかしいですが、どれもサンドイッチです。
まずは「和風だしが決め手のカレーうどん」!1つずつ整理していきましょう。まず、焼きそばパンはみなさんご存知ですよね。そこからワンステップ踏み外した「焼うどん」味が以前ランチパックで登場しております。食文化も成熟するとこういう進化の仕方がある、というのは理解できます。
そしてここからがランチパックが僕らランチパッカーを魅了するところです。「カレー」という、カレーパンで市民権を既に得ている具的要素をうどんが身につけます。一旦保守側に戻す。だけどカレーパンはパンだけど、これはサンドイッチ……しかもカレーじゃなくてカレーうどん……。などと人間が迷いを抱いたスキに、パンは一気に押してきます。「和風だしが決め手」。
実際この中身のカレーうどん、サンドイッチに合うかどうかを放置したまま、不思議なくらいこだわっている印象です。タイトルの通りダシがかなり強く、それでいてスパイスもきちんと香る。さらにネギっぽいシャリシャリした食感が細かく入ってくるおいしいカレーうどんに仕上がっています。「おいしいんだからいいか」と、ついつい存在を認めてしまう。
じゃあ「ポークカレー」、カレーオンリーではどうなのか。っていうかカレーうどんとカレーが同時新発売っていう重ね方。こちらは肉らしさを目立たせたカレーらしいカレー。温めて食べるととってもおいしいです。
最後にご紹介する「ネクターりんごクリーム」は、その名の通り、不二家ネクター「こだわり林檎」味に使用しているりんごピューレー入りのクリームが入っています。ネクターが入っているんじゃなくて、ネクターと同じ原料を使うという、子会社関係ならではのスーパーコラボレーション。
ネクターで想像するドロドロ感は少なく、味も濃すぎないサッパリした感じになっていますが、香りはしっかり、パン全体が林檎フレーバーに包まれます。
これら以外にも新製品があり、さらに各地方の限定発売テイストも存在しているので、ぜひいろんなお店でチェックしてみてくださいね!拙著『ランチパックの本』もよろしくどうぞ。
(香山哲)