「この人、仕事頑張ってるな」、「忙しそうだな!」と伝わって来ることってあるじゃないですか。電話をかけると必ず出先だったり、約束を取り付けるのが凄い難しかったり。

目でわかる場合もある。手帳の中が真っ黒だったり、いつもレッドブルを飲んでたり。

あと、もう一つある。オフィスのパソコンに付箋が貼りまくられている場合。「この人、こんなに急ぎの案件があるのか!」と、感嘆と尊敬の感情が沸き上がってきたりして。
……とは言いつつも、パソコンのフチに付箋って貼りにくくないですか? ポロッポロッと落っこちてくるし、そのスペースには限りがあるし。
見た目だって、整然としているとは言えない。

そこで、このアイテムがいいんです。「株式会社ライオン事務器」は、付箋を貼るためのボード『トドイータ』(税込み399円)を10月1日から発売している。
使い方は、簡単。デスクトップパソコンのフチに両面テープで貼り付け、設置するだけです。すると出現する、付箋専用のボード。

「予定や備忘録、“ToDo”(やるべきこと)を付箋に書きパソコンのモニターに貼っている光景を社内でよく目にしていたのですが、見た目が乱雑になってしまっていたり、剥がれ落ちてしまっていることがありました。そこで、目につきやすいモニター周りでやるべきことを整理・管理できるツールを企画として進めていきました」(同社・担当者)

そうして、できあがった『トドイータ』。素材には表面がツルツルしているPET樹脂が採用されており、付箋が剥がれ落ちにくくなっているという。……どうして、そんな事が可能に?
「『付箋が剥がれやすい』=『表面に凸凹がある』ということ。つまり、付箋と素材の間に隙間がなければないほどピッタリと密着します。付箋の粘着が持続する以上は、貼ったり剥がしたりがしやすいボードと言えます」(担当者)
そういえば多くのデスクトップパソコンのフチには、なぜか細かな凸凹が施されていたっけ。
あれがあるから、今までは付箋が剥がれやすかったそうだ。その問題を、『トドイータ』は解決してくれている。

もう一つ。スペースの問題も改善されている。『トドイータ』の横幅は60ミリもあるので、様々なサイズの付箋に対応。またボード下部の折り目に合わせて手前に折り曲げれば、L字型のスペースも確保。
ここに失くしがちの付箋を置いておけば、いざ必要なタイミングですぐに手に取ることができるというわけだ。
「当初は、アクリルやPP樹脂での製作も検討していました。どの素材も表面がツルツルしていて付箋の剥がれにくさではあまり大きな差はありませんでしたが、付箋置きスペースを作る上で、本体の下部を折り曲げられるPET樹脂が最適だろうということで採用に至りました」(担当者)
アクリルは折り曲げられないし、PP樹脂だと柔らかくて90度の角度を保つことができない。一方PET樹脂は、複数回の折り曲げにも耐えられるという特長を持っていた。

私も実際に活用してみたのだが、体験して初めてその使い勝手の良さに気づきました。
まず『トドイータ』本体とモニターをくっつけるための粘着テープは本体と別に付属しているので、右利き・左利きによって使いやすい側に貼り付けて使用することができる。
というか2つ購入して、両側に設置しても良いし。
そして、その貼り心地。パッと貼ったら、ピタっと付いちゃう。そして、その動作を何度も繰り返すことができる。見てくれも、付箋が“ビロ~ン”とハミ出ちゃわないし。いや、今まであれがだらしないと思ってたんだ。

「メインターゲットは『デスク周りをきれいに整理したい』と思っている20~30代の会社員です。シンプルな柄なので、男女や年代を問わずかなりご好評いただいているようです」(担当者)
「直接貼っていた時よりも付箋が剥がれにくくなった」、「すごく便利なので同僚にも薦めた」などの反響が、今までに寄せられているそうだ。

ところで、『トドイータ』なる商品名の由来について。
「ToDo(ローマ字読みで“トド”)をまとめるボード(板→イータ)の造語です」(担当者)
ToDoをまとめる板!

困ったな、ますます“デキる人”になってしまいそうです。
(寺西ジャジューカ)