昔、花火大会で高校生に絡まれたことがあります。すごく可愛い浴衣美女がいたので無意識に見つめてたら、彼氏と思われる男(押尾学似)に「何、見てんだよ!」と恫喝され、「いや、知り合いに似てたからね……」とほうほうの体で切り抜ける私。(当時28才)
往来で女性に視線を投げるのにも、時に危険が伴います。身をもって体験しました。

そんな私に朗報! 街行く美女に目をやり、その上ドキッとできてしまう動画サイトが3月より起ち上がっております。その名は『すれ違い美女』


これ、いいですよ。このサイトに立ち寄ったが吉日、ドキドキとニヤニヤが止まりません。遠くからおぼろげながら美女であろう女性が歩いてきて、近場に来るとやっぱり美女で、すれ違う瞬間に目が合っちゃって、ドキッとして、余韻が残って、でもすかさず別の動画が始まって、そしたらやっぱり向こうの方から女の子が歩いてきて……(以下ループ)。そんな流れで“すれ違い動画”がエンドレスに飛び込んで来るサイトが生まれたのです。

嬉しすぎる。ナイスアイディア! このコンテンツを開発した人を褒めちぎり、そこから握手を求めたい。というわけで、運営会社の「株式会社ハイ」に話を伺いました。
「実際に街を歩いていた時、美人風な人が遠くから歩いてきたんです。そして、すれ違った時に『これだ!』と(笑)」(同社・久保田さん)
これですよ! 
「実際に起こった“あるある”から生まれたコンテンツでした。このドキドキをいつでも味わえるものを作りたかったんです」(久保田さん)
それだけではない。作り手として、緻密な計算も加味している。
「美女をテーマにしたコンテンツは、今までにもありました。ただ男って勝手なもので、静止画だとボロを探すようになるんですよね。『あれ、鼻が大きいな』とか(笑)。だから動画の一瞬だけでドキッとできるよう、工夫しているんです」(久保田さん)
確かに! 改めて動画を観ると、すれ違うその瞬間だけ、目線が合うその瞬間だけ、美女にピントが合うよう仕組まれているのだ。ヤリ手だな?

ちなみに、この美女らはどこから招集された?
「読者モデルやサロンモデル、タレントの卵の女の子たちを起用しています」(久保田さん)

だからだろうか? 動画全体に、そこはかとなく“オシャレ感”が漂っています。街の情景とかも、単館映画を観ているような温度があるというか。
「場所を選ぶ際は、“リアリティ”を重視しています。すれ違いの10数秒で『あっ、あそこだ!』とわかりやすい場所で撮影しているんです」(久保田さん)
そういえば歩道橋の映像は、明らかに渋谷でのすれ違いでしょう? 後ろには山手線が見えるし、降りると宮下公園があるはずだし。はぁ~、妄想しやすい。
「妄想できるよう、“あるある”も重視しています。例えばエスカレーターで反対側から可愛い子が現れたら、男は見ますよね(笑)」(久保田さん)
見ないわけがない。ナイス“あるある”。

そんな『すれ違い美女』へは、反響としてどのような声が寄せられている?
「まず『男はこういうのが好きなんでしょ?』と、女性に見透かされているケースがあります(笑)。あと、最近は可愛い子を好きな女性が多いじゃないですか。そういう方々からは『可愛い!』と、お褒めの言葉をいただきました。でも一番多いのは『えっ、この程度でいいの!?』という、女性からの驚きです。男としてはこれだけで十分じゃなんですが、その琴線に拍子抜けする女性が多いみたいなんです」(久保田さん)
「これでいいの!?」どころか「これがいい!」としか言いようがないというか。ちなみに男性陣は、諸手を上げて“賛”を表明している模様。
「Twitterで中村勇吾さん(ウェブデザイナー)が取り上げてくれた時は、嬉しかったですね……」(久保田さん)

そして、この方々の反応も興味深い。
「『すれ違い美女』を撮影する際は映像チェックをしますが、その時の女の子たちの反応も様々です。中には、自分のすれ違い動画を観て恥ずかしがる子もいます」(久保田さん)
そこって、萌えポイントじゃん! メイキングを作って、そのDVDを売りだしてほしいくらいですよ。買うから。

「観ていただけるとわかると思いますが、女の子たちが着ている服はオシャレなものばかりになっています。女性目線で『この子のコーディネートって可愛い!』という楽しみ方もできると思います」(久保田さん)

「書を捨てよ町へ出よう」という言葉があるが、町へ出ずとも美女とすれ違えるなんて困ったものだ。「これでいいの!?」どころか、近年稀に見るほど満たされてる自分がいます。
(寺西ジャジューカ)