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男泣きがドラマを動かす「ルーズヴェルト・ゲーム」7話

■「体力が限界に近づくと、なんもかもふっきれる瞬間がある。監督はそれを待ってとるたい」(井坂耕作/第六話)

過去に沖原が起こした暴力事件を雑誌にリークされ、窮地に陥る青島制作所野球部。当初は沖原を表に出さず、かばおうとした野球部の面々だが、「お前たちにも沖原にも何ひとつ後ろめたいことはない。だったら、堂々と見てもらおうじゃないか」という三上部長に言われ、思い直す。だが、当の沖原は「でも……」と迷いが消えない。そんな沖原を見て、監督は突然、沖原をグラウンドに連れ出し、1000本ノックを始める。ノックは3時間以上にも及び、沖原は立つのもやっとという状態。だが、監督はノックをやめない。「体力が限界に近づくと、なんもかもふっきれる瞬間がある。監督はそれを待っとるたい」と見守る野球部の面々も涙目。キャプテン井坂は感情が高ぶると九州弁になる。

振り返ってみると、登場する涙の多くは“自分以外の誰か”のために流された涙だった。沖原の涙は、自分のための涙ともとれるが、苦労して女手ひとつで育ててくれた母親への思いに裏打ちされたものでもある。また、これだけ盛大に涙が流れていても、その大半をユニフォーム組が占める。細川社長も、笹井専務(江口洋介)も泣かない。一瞬、泣きそうな顔になったとしても、理性で抑えこむ。勝ったといっては泣き、負けたといっては泣く男たちは笑ってしまうほど単細胞。でも、可愛らしい。細川社長も、このチャーミングさがあれば、青島製作所の命運を握る女帝・城戸志摩(ジュディ・オング)を口説き落とせるのではないか。そんな妄想をふくらませつつ、次回を待ちたい。
(島影真奈美)

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ルーズヴェルト・ゲーム

ルーズヴェルト・ゲーム

ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS系・日曜21時)は、危機的状況に陥った中小精密機器メーカー・青島製作所と同社の野球部それぞれの逆転劇を描いたドラマ。凄まじい投球を披露した主人公演じる工藤阿須加は、元・プロ野球選手の工藤公康の長男。

2014年6月9日のレビュー記事

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