昨年末からネットを中心に「なにこいつキモすぎる!」「いや、キモいけどかわいい!」「なんか気になる……これじゃ北斗市の思うつぼだ」「ホモォ(※ネットで話題になったキャラクター)に似ているな」などと賛否両論を巻き起こしてきた北海道北斗市のご当地キャラ、「ずーしーほっきー」。

「狂気を感じる」と評される“イッてしまっている目”、米粒がぎっしりと詰まったお腹、ひょろっと飛び出した手足、グラデーションカラーに染まった“ぬめっ”としたフォルム。
その全てが愛らしいキャラクターだ。グラデーションのフォルムは「ほっき貝」を、お腹のお米はご当地米の「ふっくりんこ」をモチーフにしており、全身で北斗市の特産品を表現している。日々身体を張って地域振興に励む勇姿に、神々しさすら感じてしまう人も少なくないはずだ。

さて、そんな「ずーしーほっきー」は、公式によると「(性格は)不明。何を考えているかわからない。突然四本の足で歩きだすイキモノ」で、口癖は「ホキホキホキホキー!(鳴き声)語尾に『ホキホキ』を付ける」……のだという。


あまりにツッコミどころが多く、不気味さとコミカルさが同居する“気になる存在”なのだが、元はといえば平成27年度末までに北海道新幹線の新しい駅が開業することを受けて、「北斗市の“いいところ”をPR」すべく制作されたキャラクターなのだ。しかし人々を虜にすると同時に、ファンからは「これで本当に北斗市の宣伝になっているのか?」などと懸念の声が上がっていたことも事実。

ずーしーほっきー


「ぐぬぬ……北斗市さん、このままで大丈夫か!?」と不安が胸をよぎったものの、それは杞憂だったようだ。……なんと、この度2014年5月19日、市役所を訪れたずーしーほっきーは北斗市市長から正式に「北斗市の宣伝隊長」に任命されたのである。
さっそく、ずーしーほっきーの公式Facebookへアクセス。「これまで自称でしたが、Facebookいいね! 3000突破など、たくさんの皆さんから応援いただいた甲斐あってのこと」、という記述を発見。
「自称だったのか!!」と衝撃を受けるとともに、「自称」にもかかわらず異様なまでの存在感を放っていたずーしーほっきーに、ますます心を奪われてしまった。

その人気ゆえに、グッズ化やアプリ化も進行中で、すでに缶バッチセットやクリアファイル、ラバーキーホルダーほか、シール付きのお菓子も販売されている。さらにカメラアプリ「撮ってホキホキずーしーほっきーのカメラ」も登場しているということで、さっそく使ってみた。

ずーしーほっきー

アプリを開くと、ずーしーほっきーがタイル状に並べられている。好きなポーズを選ぶと、そこからカメラの撮影画面が起動。そのまま撮影すると、撮った写真にずーしーほっきーが出現……!!

好きな位置に移動させてカメラロールに保存すれば、「北海道北斗市」をしっかりと宣伝する1枚が完成する。
手持ちのアプリで加工すれば、モノクロのほっきーやトイカメラ風のほっきーを楽しむこともできる。殺風景な写真を撮る際は、ずっしーほっきーを登場させるのも一つの手だ。

今後、正式に北海道北斗市をPRしてくれるというずーしーほっきーに、ますます期待が高まるばかりだ。

ずーしーほっきー

(※図:殺風景な写真に、ずーしーほっきーが彩りを添える)
(はなふさ ゆう)