どういうものか?
「薬を一切使わず、会話だけで治してしまう」というもの。
この方法を導入して、西ラップランド地方全体で統合失調症の発症率が下がったというデータもでたそうだ。
ええええー、会話だけでそんなに治癒するの?
にわかには信じがたい話だが、
『精神看護7月号』の「オープンダイアローグ」特集を読むと、ほんとうに「会話だけ」で進める方法らしい。
2014年3月24日に「オープンダイアローグって何だ?」が開催され、特集では、そのようすが再現されている。
そこで、斎藤環は次のように説明する。
“まず、「うちの子がちょっとおかしいんです」みたいな訴えがあると、24時間以内に必ずチームを組んで駆けつける”。
そして、このチームが、“患者と患者にとって重要な人々(家族、友人、親戚、現場当医などその他の専門家)と共に集まって、車座で座り、そこで開かれた対話がなされるわけです”。
「開かれた対話」というのはどういうものか。
これが、雑談をしている感じだというのだ。
“妄想的なこととか,変な声が聞こえるんですとか、そういう話も全部含めて何を言ってもいい。むしろ、そういう発言が大事なわけです。それに対して、参加者が必ずレスポンス(応答)をする”。
最長で一時間半程度、それを毎日繰り返す。
良くなるまで、毎日会いにくる。
どうして、それで回復するのか?