「るる。私はるるの友達失格だね。るるの気持ちを知っていて、知らないふりをしていた。友達なのに、嘘をついた。もう遅いかもしれない。でも聞いてほしいんだ。私が紅羽のスキを手放した日のことを。そしてその理由を」
百合城銀子は回想する。
どうやって椿輝紅羽と銀子は友達になったのか。
「スキは甘く、優しく、全てがきらきら、星のように輝いて見えた。だから勘違いしたんだ。世界が私を承認してくれたのだと。でも……」
それなのになぜ銀子との記憶を失ってしまったのか。
「クマを庇うつもり? やばーい!」「じゃあお前も悪だ!」
どうして銀子はヒトの姿になったのか。
「あなたのスキは、本物?」
るるは銀子にとってどのような存在だったのか。
「大丈夫だよ、銀子はるるが守るから!」
アニメ「ユリ熊嵐」11話「私たちの望むことは」は、不穏に始まり、すぐに脱ぐ欲望&幽霊こと百合園蜜子がいきいきと動きまわり、「ユリ承認」なくさまざまな女の子が襲われ、視聴者の予感のままに悲しく終わる。
次回、12話が最終回だ。
(1話/2話/3話/4話/5話/6話/7話/8話/9話/10話)
幾原邦彦監督は、『アニメージュ』4月号のインタビューで、ラストについてこう答えている。
〈ラストシーンを見た方は驚くと思います〉
〈あと、ジャッジメンズの3人も、最終回には正体が明らかになるので、そこもお楽しみにという感じですね(笑)〉