
「連続テレビ小説 まれ Part2 」NHK出版
100話にして、いよいよ希が内助の功を発動!
能登でも横浜でも問題続出で、フランス行きを迷いはじめた希。
徹の会社は撤去作業がはじまりました。覚悟はしていたものの、いざとなると激しく落胆して「人間夢なんて見るもんじゃないな」と、らしくないことを言う徹(大泉洋)。
能登では、陶胎漆器のパートーナー会社・ディニテのアートディレクターがやってきて、今回の話はなかったことにと突きつけます。
そのとき、希(土屋太鳳)が覚えていた3つのフランス語が役に立ち、アートディレクターをとりあえず引き止めることに成功。
さらに、希はパリ・ブレストを(多分漆器に乗せて)をつくり、フランスと日本の出逢いの懸け橋のようにしておもてなしを・・・。
今日の、勝手に名言
役に立った「もう一度、チャンスをください。」(レセ モワ レエセイエ)
「うちには絶対必要な言葉やさけ」という希(結果的にそうなった)に「もっとほかにあるがいね」と必要な言葉を指南する文(田中裕子)。
「私は人妻です お気持ちには答えられません」
「夫とは別れます。一緒に逃げましょう」
さすが。
ちなみに、お菓子指導の辻口博啓さんはフランスで修業をしてきた方で「パティシエのフランス語 」という本も出版されています。
今日の、小姑ツッコミ
じつは横浜に住んでいた藍子(常盤貴子)。徹と出会ったのも横浜だったと、自分にとって特別な街なのだといまさら明かします。
17話を見返してみたら、ふたりの過去エピソードで、横浜デートしていて、徹がプロポーズしたのも港の見える公園でした。そうか、地元だったのか。そして、結婚後東京に引っ越したのか。
希が横浜にやって来たのは必然だったことを、わかるひとは見たらわかるようにしてあったのか、それとも後づけなのか。後づけ説に一票。だってこれだけなんでもセリフで説明してしまうドラマなのに、「横浜、なつかしいね」とか「昔、お父さんたち住んでいたんだよ」とかまったく言わせてないっていうのは・・・。
今日の、小姑ツッコミ2
落ち込む藍子を「やり直せばいい」となぐさめる高志(渡辺大知)。
藍子といるときの高志のうきうきした感じの表情は、もしかして高志の好きなひとって藍子? と思わせますが、そうであってもなくてもどうでもいいとしか思えません。高志のことももっと描いてほしいなあ。
100話で希が目覚ましい活躍をして盛り上げたとはいえ、脇役がしっかり描かれたうえで主人公が輝くほうが楽しいのになあ・・・。
(木俣冬)
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いまひとつ視聴率が伸びないが、奮闘は讃えたい。NHK朝ドラ「まれ」おさらい(54話までを総括))