1月11日に発表されたDAIGO北川景子の結婚。2人そろっての金屏風を前にした結婚会見、圧倒的な幸せオーラに魂が洗われた人は少なくなかったはずだ。
続く1月12日にもDAIGOは収録に生放送にと忙しい1日を過ごしていた。
2人の交際のきっかけになったのは「火曜サプライズ」(日本テレビ系列)での共演。1月12日に放送された「火曜サプライズ」2時間スペシャルでは、その伝説の回が一部再放送された。
そこでのDAIGOと北川景子の行動が「なるほど、運命の人ってこうやって落とせばいいのか!」という示唆にとんだものだった。いつか運命の人に出会ったときにすぐさま行動にうつせるよう、DAIGOと北川景子の行動をお手本にイメトレを重ねよう。
DAIGOと北川景子結婚「火曜サプライズ」に学ぶ運命の人の落とし方
バラエティに音楽にドラマにと幅広く活躍するタレント・DAIGO。結婚おめでとうございます!(写真は「BUTTERFLY/いま逢いたくて・・・」)

相手が褒められ慣れていないところを褒める


結婚会見でDAIGOは「北川のどこに惹かれた?」という質問に「(惹かれたポイントは数えきれないくらいあるけれど)僕のギャグに笑ってくれるところ」と答えた。これは「火曜サプライズ」のロケのときから変わらない。

北千住の双子鮨で握りを食べたDAIGO。MC石塚英彦に感想を求められて「SNSN」と答える。DAIGO恒例の省略ギャグ(いわゆるDAI語)でのコメントである。意味は「新鮮」。
これに北川は顔を隠すレベルで大爆笑。DAIGOは「めっちゃウケてくれた! スタッフさんですら最近笑わなくなってきたのに!」と感動していた。


自分が「この人、魅力的だな」と思う相手は、たいてい他の人にとっても魅力的だ。普通に褒めていただけでは相手の印象に残らない。DAIGOの場合「優しい」「カッコイイ」「気遣いができる」「ムードメーカー」といった言葉では、そこまで心を揺さぶることはできなかっただろう。
しかし北川が「爆笑」というこの上ない態度で示したDAIGOの評価ポイントは「ギャグセンス」だった。DAIGOはトボけた受け答えや喋り方や雰囲気で笑わせることの多いタレントで、DAI語単体のおもしろさはそれほど評価されているわけではない。しかし北川はそこにこそツボった。

1月12日の放送でこの場面を振り返ったDAIGOは「アルファベット(略語)の自信が失いかけていたけど、あそこからアルファベット魂に火がついた」と語っている。それだけ北川の行動はばつぐんの効果を発揮したのだ。
DAIGOと北川景子結婚「火曜サプライズ」に学ぶ運命の人の落とし方
特撮(実写版「美少女戦士セーラームーン」)から始まったキャリアを積み上げ、実力派女優として活躍している北川(写真は『北川景子1st写真集 27』)

同じ行動、自然なボディタッチ


同じく寿司屋での一幕。まぐろをロックに食べる「まぐROCK食い」を披露したDAIGO。石塚から「北川さんもやってみて」という振りが飛ぶ。北川はそれを承諾し、DAIGOとともに並んでまぐROCK食いをやってみせた。
心理学に「ミラーリング効果」と言われるものがある。
好意を寄せる相手のしぐさや動作を無意識に真似してしまうこと、また自分と同じしぐさや動作を行う相手に対して好感を抱くことを意味している。
この効果を逆利用して、あえて相手と同じしぐさや動作をすることで、相手からの無意識の好意を得ようとするテクニックも有名だ(ナンパマニュアルなどでもおなじみ)。
DAIGOはまぐROCK食いについて回想し「同じグルーブを感じた」とコメント。さすがに意中の相手とここまでやるのは困難だが、宴会芸を一緒にやってみたり、グラスを置くタイミングを合わせてみたり、同じ表情をしてみたりと、様々に応用してみよう。

ここでもうひとつ目立ったのは、DAIGOのボディタッチ。まぐROCK食いをやる北川に対して「肘の角度が違う」とひょいっと肘に触れた。
ボディタッチは(特に女性は)親しい相手にしかされたくない、したくないものだが、裏を返せば「ボディタッチが不快ではない相手には好感を抱いている(抱く)」ということでもある。
必然性があり、気負いがなく、自然なDAIGOのボディタッチは、親密さや好感度の上昇を助けたかもしれない。
ちなみに北川はそのあと、ボディタッチをDAIGOに返している。店と店の間の移動途中、車が向こうから来たのを見て、「危ないよ」とそっとDAIGOの身体を引いているのだ。これもごく自然なボディタッチでありつつ、お互いの間に親密さを生み出している。

相手に対する好意をはっきりと伝える


ロケの最後で北川の出演映画の感想を訊かれたDAIGO(当時の番組の趣旨は番宣だった)。
「IITO」(今を生きる大切さを教えてくれた)と発言、北川はここでも爆笑し、こう返した。
「(アルファベットを)読み取れるくらいになりたいです。もっと知りたい
これを言われたときのDAIGOは表情こそにこやかでいつものDAIGOだったが、一瞬言葉に詰まった。それくらい強烈な口説き文句であった。
好きな相手のことはもっと知りたくなるものだ。つまり「知りたい」は限りなく「好きです」という言葉に近い。
このロケの後どのように仲が進展したかはDAIGOは言葉を濁していたが、「お友達から」ではなくかなりお互いに意識した状態から始まったのではないだろうか。

DAIGOも北川も、こういったことを無意識にできるからこそ、愛されポジションや共演者キラーと呼ばれている。こういったことを自然にできない一般庶民は、行動だけでも真似してみたら、運命の相手との恋が始まるかもしれない。たとえDAIGOや北川のような顔面偏差値を持っていなくとも……。

(青柳美帆子)