
昨年から、デスク上で立てることができるペンケースが、文房具メーカーから続々と発売されている。人気の秘密は、ペンケースからペンスタンドに変形するギミックの面白さ。
社会人にも、この直立するペンケースは人気が高いそう。収容力があり、ペン以外のものも色々と入れられるので、化粧品を入れる化粧ポーチにしたりUSBケーブルなどモバイルギアをまとめるケースとして使われているのだ。ペンケースとして使わないなら立てておく必要がないのでは?と思うむきもあろうが、立てておいたほうが場所をとらないし、中の物を取り出しやすい。そして何よりかっこいい! 大人にとっては童心をくすぐられるアイテムだろう。そんな直立するペンケースの中でも、注目の3アイテムを紹介しよう。
(1)直立ペンケースの先駆け「ネオクリッツフラット」
コクヨが今年発売したネオクリッツフラットは、累計290万個以上売れている、直立するペンケース・ネオクリッツシリーズの最新作。これまでのノウハウを生かしつつ、シリーズ史上最もスリムなフォルムを実現することで、ノートや手帳と一緒に片手で持ち歩きやすくなっている。個人的には従来品より平らになったことで、付箋や小さいメモ帳などもきれいに入れられるようになったのが嬉しい。

最大15本のペンが収容でき、従来品と同じ収納力を維持しつつ、厚みを40%スリム化。
ファスナーを開いて

上部を折り返す。

中央の小さいポケットには消しゴムやUSBメモリなどの小物を入れておくこともでき、ペンケース本来の機能も高い。
ペンケース〈ネオクリッツフラット〉
¥1,300(税抜)
コクヨお客様相談室 0120-201-594
(2)女性が使いやすいデザイン「デルデ」
サンスター文具が2月に発売したデルデ。これまでの直立するペンケースはギミックが男性的だったことから、「大容量で女性でも使いやすい」をコンセプトに作られたそう。ポーチに似たデザインも女性らしさを感じさせる。ボトルケースにも似たフォルムは真上が開く形状。横まで開いてペンがこぼれたりしないからいいな、と感じた。

ペンの最大収納数は約35本。立てるときのギミックはジッパーを開けて、真ん中横のつまみを下へ引っ張るだけ。力をいれずにさっと下ろすことができた。

カラーバリエーションもボーダー柄やパステルカラーなど女性向けの可愛い色使いが多いが、男性向けの落ち着いた色もある。
デルデ
¥1,200(税抜)
サンスター文具 03-5835-0094
(3)シンプルイズベストを目指したギミック「スタンドペンケース」
製造元であるLIHIT LAB.は、以前にも「SMART FITペンケース」という布製の立つペンケースを発売している。そのアイテムがユーザーに好評だったため、2月に新しいギミックを採用して発売したのがスタンドペンケース。シリコン素材ならではのソフトな手触りと丈夫さを兼ね備えた作りになっている。一見してペンケースに見えないデザインはビジネスシーンでも違和感なく使えそうで、より大人向けと言えそうだ。

ボトルのような円筒形とすぼまった底面が特徴的だが、このフォルムが単純明快なギミックを生み出した。立て方は、ファスナーを開いてペンケースを上から押すだけ。底面が本体部に押し込まれて、安定したペンスタンドへ変化する。
チャックを開けて(わかりやすいよう横向きにしています)

しっかり握って押すと底面がポコッと凹んで安定感UP! 底が上がる分、ペンも押し出される。

押し込まれたペンの先端が顔を出し、ペンスタンドになる仕組みだ。
SMART FITACRACT
スタンドペンケース
¥1,100(税抜)
LIHIT LAB. 06-6946-3931
どのペンケースも収容力にこだわっていて、文房具以外にも色々な小物類が入りそう。学生も社会人も使えるものを目指している感じだ。
(金山靖)