人気チェーン店のあのイスに座りまくってきた
カフェや喫茶店ってコーヒーの味もさることながら、居心地もかなり重要ですよね。中には80万円もする高級なイスを置いている店もあるほど。今回は有名なカフェ・喫茶店チェーンのイスの座り心地を比較してみました。
比べてみたのは、タリーズ、スターバックス、ベローチェ、ドトール、コメダ珈琲の5店。それぞれ、「仕事向き度」「ゆったり向き度」「ふかふか度」「20分後の座り心地」を調べました。
オンはタリーズ、オフはコメダへ……?
まずイスの座り心地が仕事向きか、「ゆったりするとき向き」かについての結果は、このようになりました。
タリーズが完全仕事向きで、スターバックスとドトールが同じ数値になりました。コメダ珈琲のあの赤いイスは見た目を裏切らず……それぞれ詳細に見ていきます!
●タリーズ
仕事向き度…5
ゆったり向き度…0
ふかふか度…0
20分後の感覚(※数値が高ければ高いほどお尻が痛くない)…3
座ってみると、お尻が冷たいです。きっとスカートだと特に。
表面は学校のイスのみたいに硬さで気が引き締まりそう。
足がつま先しかつかず、少し落ち着きません(筆者は身長151センチ)。
20分座っていると冷たかったお尻が少し慣れてきました。お尻が痛くなることはなかったものの、帰り際までやっぱり冷たくて落ち着かない。「ゆったり向き度」や「ふかふか度」が低く、「仕事向き度」が高いという結果になりました。
●スターバックス
仕事向き度…3
ゆったり向き度…2
ふかふか度…0
20分後の感覚…2
タリーズと違ってお尻に冷たさを感じません。足はつかないけれど、違和感はあまりない。
当然ながら全体的に硬さを感じますが、同じイスに座る周りの人達がおしゃべりをしながらゆったり過ごしていたため、「ゆったり向き度」を2にしました。背もたれは硬いが高めなので、筆者くらいの身長なら肩の少し下あたりを包み込まれる若干の安心感があります。20分間座ると、ほんの少し、太ももの裏が押し付けられて痛みを感じました。
●ベローチェ
仕事向き度…3
ゆったり向き度…3
ふかふか度…2
20分後の感覚…2
ベローチェのイスは背もたれが高くやわらかで、心地いいです。
店舗によって異なるかもしれないけれど、足がちゃんとつきました。
お尻がつくところは若干硬さを感じますが、全体的にバランスの良い点数になりました。
●ドトール
仕事向き度…3
ゆったり向き度…2
ふかふか度…2.5
20分後の感覚…3
ドトールのイスに座ると、他の多くのチェーンと同様、足がやっぱりつきません。
お尻が冷たくないですが、背もたれが硬いのでテーブルに肘をついていた方が落ち着きます。
20分経っても、お尻は痛くはなりませんでした。
そして、「ゆったり向き度」が高かったのは、やはりこちら。
●コメダ珈琲
仕事向き度…1
ゆったり向き度…4
ふかふか度…5
20分後の感覚…4
調査の途中なのにモーニングを注文してしまうほど、イスが醸し出す雰囲気からして落ち着きます。もしかしたら家より落ち着くかもしれません。
見た目に反して軽く、立ち上がったら膝の裏でイスが後方に動いてしまうほど。
断然ゆったり向きではあるけれど「仕事向き度」に1をつけ、0にしなかったのは、この空間で仕事をすれば、いいアイデアなどが浮かぶかもしれないと思ったため。実際パソコンを開いている人もいました。
20分後の感覚は、ふかふか度が高いので当然お尻は痛くありません。
硬かろうが柔らかろうが「ナイス」な「イス」
「東京で、こんな安価で休憩ができるなんてありがたいことだよ」とよく言う友人がいます。今回ランキング形式にしなかったのは、硬かろうが柔らかろうが、どんなイスでも体を休めるには十分なものだからです。友人の考えを見習って、贅沢に慣れずに感謝したいものです。
(武井怜)