片渕須直監督、のん(能年玲奈)主演のアニメ映画『この世界の片隅に』が11月12日に公開された。『夕凪の街 桜の国』などで知られる、こうの史代のマンガが原作。太平洋戦争の最中、日本最大の軍港だった広島県・呉に嫁いできた少女・すずの日常を鮮やかな色彩と柔らかな描線で丹念に描く作品だ。
参考→映画「この世界の片隅に」原作を一度も読み返していない理由
映画「この世界の片隅に」をより深く楽しむ6つのポイント

今年は新海誠監督の『君の名は。』が空前の大ヒット、『けいおん!』の山田尚子監督による『聲の形』もスマッシュヒットを記録、アニメ出身の庵野秀明総監督による『シン・ゴジラ』もフィーバーを巻き起こした“アニメ・特撮の当たり年”だが、『この世界の片隅に』はその末尾を飾るにふさわしい出来栄え。実写とアニメのボーダーがなくなりつつある現在、邦画の最高峰に位置する映画の一つと言ってもいいだろう。

笑える。泣ける。感情を大きく揺さぶられる。深く心に沁みる。何度も反芻したくなる。『この世界の片隅に』はそんな映画だ。ただ、そんな表現ではなんだかわからないかもしれないので、ここではこの映画の魅力を6つ挙げてみたい。ネタバレなしでお送りします。

のん=すずさんがとにかくハマっていて可愛い!


『あまちゃん』で一世を風靡した能年玲奈が「のん」と名を改めて、主演女優としてスクリーンに帰還! アキ役もすさまじいハマり具合だったが、『この世界の片隅に』の主人公・すずさん役もアキに負けないぐらいのハマり役だ。そしてこれがたまらなく可愛い。というか、愛らしい。