2000年7月、「第4回モーニング娘。&平家みちよの妹分オーディション」に合格し、見事に芸能界デビューを果たした松浦亜弥。

14歳のデビュー当初から歌もダンスもレベルが非常に高く、ルックスもスタイルも文句なし。しかも、プロ意識の塊。アイドルとして、異例の完成度の高さを誇ったあやや。

道重さゆみ、真野恵里菜、指原莉乃、渡辺美優紀などなど、ハロプロ系は元よりAKB系アイドルからも憧れのアイドルに挙げる声は多い。スガシカオや竹内まりやなど、その歌唱力の高さに惚れ込んだアーティストも多いのだから、その実力は本物。
グループアイドル全盛の今、ソロで時代を築いた最後にして最強のアイドルであることに異論はないだろう。
そんなあやや、最強どころか、もはや神レベルともいえる奇跡を起こしていたことをご存知だろうか?

台風直撃のイベントであややが起こした奇跡


2001年9月9日、東京よみうりランドEASTで3rdシングル発売記念のミニライブが開催された。この日、関東地方を台風が直撃。会場は野外会場であり、豪雨と強風が吹き荒れる最悪のコンディションだった。

しかし、奇跡が起こる。ずぶ濡れになりながら待つファンの前にあややが登場する直前、豪雨がピタッと止んだのだ。測ったようなタイミングに、観客のテンションはいきなりMAXである。まあ、これぐらいの偶然は経験した方も多いかも知れない。
しかし、これはほんの序章だったのだ……。

大熱狂の中、あややは2曲を歌い終えた。ここで控え室へと一旦退席となるが、すると、その途端に再び雨が降り始めたのだ。客席騒然である。
さらに、あややが再びステージに現れた瞬間、またも雨が止む自体に。しかも、奇跡が続いたのはこれだけではない。急遽決まった握手会でも、あややが会場に姿を現すと途端に雨が上がったのだ。それどころか、雲間から青空がのぞくほどに天気は回復。

天候が操れるとしか思えないレベルの奇跡の数々。もしや、あややは卑弥呼の生まれ変わり!?なのだろうか……。

徹底した「自分LOVE」!アイドルとしてのプロ意識の高さ


「好きなものは?」と聞かれるたびに「自分」と答えるほどに自分LOVEを公言していたあやや。テレビ、ラジオ、雑誌と、あらゆるメディアで「自分大好きアピール」を連発。
尊敬する人=自分。
1番気になる人=自分。好きな曲=自分の曲。着メロ=自分の曲。
ここまで徹底したプロモーションは圧巻である。

『堂本兄弟』でも、「自分の好きなところは?」の問いには「全部」と即答。「嫌いなところは?」の問いには、「ないです」と答えていたから完璧だ。つんく♂がパーソナリティを務めるラジオでも、「松浦、常に自分の歌を聴いてます」と、照れることなく模範解答。プロフェッショナルなアイドルとはこういうことである。

あやや以降、同じような「自分大好きアイドル」が大量に登場したが、振り切り具合ではああややに遠く及ばず。プロ意識の高さに関してもあややを超えるものはいない。
もちろん、天気を操る奇跡なんかも起こせるわけがないのである。

松浦亜弥のデビューのきっかけは?


あややのデビューのきっかけは、モー娘の『ハッピーサマーウェディング』のシングルに封入されていたオーディション応募用紙にある。
この応募がすべての始まりなのだ。
しかも、「あやや」の愛称は、この曲の掛け声から当時のモー娘リーダー飯田圭織が後に命名したのだから、実に運命的。さらに、このCDは買ったのではなく、友だちから借りたものというオチが付く。
生まれついてのアイドルは、持ってるものが違うようである。

※イメージ画像はamazonよりファーストKISS
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