注文した商品が数時間後に自宅に届くことも不思議ではなくなるほど、各社が配送サービスの強化に力を入れている。そんな中、ドン・キホーテは新たな配達サービスを開始することを発表した。


ドン・キホーテが始める新サービスとは…


2017年2月22日から、サービスブランド「majica Premium(マジカプレミアム)」の第2弾となる「majica Premium Now」を開始する。ドン・キホーテが持つ店舗網を最大限に利用する同サービスは、専用サイトで商品を注文すると、半径約3km以内の最寄りの店舗から配達先へ、最短58分以内で商品が配達されるというものだ。

対象商品は食品からペット用品まで含めた約2,500点で、最低購入金額は2,000円(税抜)と比較的安価でサービスを利用できる。税込み750円の配達料はかかるものの、忙しい人にはもってこいだ。「majica Premium Now」は東京都大田区にある「MEGAドン・キホーテ大森山王店」から開始され、順次拡大していく予定とのこと。

ちなみに「majica Premium」第1弾は、2016年10月から訪日外国人客向けに始まった「majica Premium Global」。このサービスは各国にある利用者の自宅へと商品を配送してくれるサービスとなっている。


Amazonやヨドバシカメラの当時配送と比べると?


他社の当日配送サービスと比べてどうなのか。Amazonでは2015年11月からライム会員向けに、専用アプリで商品を注文すると1時間以内に配達先に商品が届くというサービスを開始。現在では対象商品が6万5,000点以上、配達地域も東京都(23区2市)・神奈川県(17区)・千葉県(浦安市全域、市川市の一部)・大阪府(大阪市17区、豊中市および吹田市全域、摂津市・守口市の一部)・兵庫県(尼崎市・伊丹市の一部)と広い地域で利用できる。配達料は890円(1時間配送)、購入最低金額も2,500円以上とドン・キホーテに比べるとやや値は張るものの、朝6時から深夜0時までの利用が可能なことに加えて、豊富な商品の品揃えが魅力的だ。

また大手家電量販店の1つであるヨドバシカメラも、当日配送サービスを導入している。最大の魅力は何と言っても、注文した商品を当日に無料で配送してくれる点だろう。
最短2時間半とドン・キホーテと比べれば時間はかかるものの、無料で利用できるのはありがたい。また配達対象エリアも関東・関西エリア以外に、新潟県や福岡県などを含めた全国規模で展開中。多くの競合会社がしのぎを削り当日配送サービスを展開している中で、ドン・キホーテが新たに参入することで、どのような化学反応が起きるか期待が高まっている。