『テラスハウス アロハステート』ハワイ編のエピソードシーズン4の11、35Shinuhodo No Koiの巻。
「テラスハウス」アロハステート35話。テラハに台本が存在していた、ドンのビキ!
イラスト/米光一成

「一切台本はありません」
スタート時にYOUさんが毎回、言う。

その『テラスハウス』で、台本が映し出されてしまった
山ちゃん「初めてテラスハウスに台本が存在してしまったんですけども、これは」
YOU「まさか、とらえてしまった瞬間ですね」
山ちゃん「いいの? 流しちゃって。タイムスケジュールまで書いてあるんだよ」

とはいっても、大志くんが智可子ちゃんに告白する時の台本。
大志くんが告白前日にガリガリとノートに書いているのが映し出されたのだった。
大学ノートの左側にメモ。
こんな感じだ。

“ディナー エスコート イス引く お会計 素直に楽しい
タンタラスの丘 告白!
遠距離
20代最後の死ぬほどの恋
ちかちゃんに対する想い
これからの自分の人生”


そして右側には告白のセリフだ。
“話したいことがある。
オレはちかちゃんのことが好き
こんなにも人を好きになったことがないくらい好き
今日がオレの20代最後の日なんだよ
死ぬほどの恋をしたいからって理由で来て、
いろんな女のこともデートに行ったし、”

って感じで始まって、ぎっしり1ページまるまるセリフだ。

綿密なデートプラン。
この用意周到なところが大志くんのいいところだろうし、トゥーマッチだなーとかジャジャーン感が凄いって言われちゃうところだろう。
プラン立てすぎるから、状況や空気がそうじゃなくても、独りよがりに突っ走ってしまう感じになっちゃうんである。

スタジオ、大志の告白が成功するか失敗するかの予想は、半々ぐらい。


そして告白である。
海の見えるレストラン「53 By The Sea」
一階がレストラン席なのに、豪奢な階段を昇って二階へ。
「え? 二階あるの? 初めて!」と智可子が驚く。
おそらくVIPルームだ。
絶景。
一面の海。空。
虹が出ている。
皿が運ばれる。
中央に煙がもくもく出てるグラスを囲む牡蠣!
大志、緊張してるのだろう。しゃべらない。

何かしゃべって、と言われて、
「人生で一番楽しかった時は?」と聞く。
智可子「いま!」と答えて笑う。

タンタラスの丘へ行く。
これまた絶景。
夜景である。
「オレ智可ちゃんがめっちゃ好きなんだ」
大志の告白がスタートする。
「たぶんおれがハワイに来たのは
智可ちゃんに会うためだったのかなって
思えるぐらいすげー智可ちゃんが好き」

遠距離になると思うって話しがあって、
「ゆくゆくはLAで一緒に住みたいなーって考えてる」
改めて、智可ちゃんの方を向いて、
「智可子 大好きです。付き合ってください」
肝心な告白のときは「智可ちゃん」→「智可子」に!
「一緒にいてくれるなら」
と智可子が答えて、大志が
「一緒にいる」
と返す。
抱き合う。
「本当?」
「一生一緒にいる」
キス。
「ずっとこうしたかった」

めでたし!
ここのところ心ギスギスするイガイガした展開だったので、めでたい。
ひさしぶりに、いいシーンだった。

山ちゃん「全然解決してない問題いっぱいあるけど、よかった」

そう。暴君シェリーの野放図ワガママ地獄問題は、まだ何の解決もしていない。
だが、次週、最終回だ。
天国と地獄が混在したまま終わるのか?(テキスト&イラスト:米光一成
編集部おすすめ